アルトストーリア
@AkiraNanase
プロローグ
この世界が産まれるずっと前の話だ。
一つの、壊滅的な力を持つ魔道書があった。
その魔道書は、自らの力で四つの世界を創り出した。
一つは、魔物が跋扈する絶望の世界を。
一つは、人間同士で争う戦争の世界を。
一つは、天使が支配する正義の世界を。
一つは、何も存在しない無音の世界を。
やがて時は違えど、その四つの世界は終わりを告げて、魔道書の元へ還ってゆく。 様々な終わりを吸収した魔道書は、そうして新たな世界を創り出した。
全てを終えた魔道書は眠りにつく。 いつか来るべき時のために。
創り出された世界の事を、その世界に産み落とされた人々はこう呼んだ。
『ヴァチカン』
と。 いつしか原初に生まれた者達も命の灯火を消してしまい、この魔道書が一体なんなのか、という事を知る者も居なくなってしまった。
だが、底知れぬ力を持つ魔道書は後にこう名付けられたのだ。
古き物語を識る魔道書「アルトストーリア」と。
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