光の聖戦士〜夢幻世界の秘跡と現れた助言者〜

『聖霊降臨の夜、数多の星の輝きより選ばれし一筋の光が地上に降りる。命により定められた光の聖戦士は、夢幻世界の闇を照らすだろう』


　―――貧しさから抜けられないサリードは、商家に生まれ育ちの良い恋人との事で日々思い悩んでいた。

　……所詮こんな言い伝えなどありもしない。
　作り話だろう。

　熱心な信徒である恋人とは違い、聖霊など信じてもいないサリードは、ただのお伽話だとずっと思っていた。

　しかし、シルヴァベトス王国の年に一度の大行事、聖霊降臨祭がせまるある日。突如おかしな夢を見始める。

　一方、国の聖霊士達は、数千年間観察されなかった光が地上に落ちた事に慄いていた。


　国に新たな聖戦士が現れる時。

　それは苛烈な戦いの始まりを意味していたのであった……。

　
　そんな中、…続きを読む