「SF 愛」を含む小説

七夕の日、二人の旅の終着点には、どこまでも伸びる壮大な天の川を背景に、まるで羽衣伝説のように幻想的な5次元の世界と、胸を打つ感動の瞬間が待っていた。 ・・・・・・・・・・・・・ …

南極で爆発が起き、太平洋上にヒトの形をした巨大な腐乱死体が発見される。そしてある日、大学生の花澤健二の住むマンションの琥珀の大きなタイルから少女が産まれる。その少女を探し回る二つ…

夜の闇に紛れて進行する計画 長い歳月をかけて周到に仕組まれた陰謀 愛と憎しみ―――交錯する想いが織りなす物語が今加速する

雪と氷に閉ざされた凍土の星、神無きシトラ・アフラの世界 逆しまで、邪まな常闇の国、惑星　夜（ニュクス） 無明の闇のなかで、あでやかに匂い立つエロスとタナトス 今ここに、宇宙で一番…

彼は、不幸の死を遂げた”彼女の複製”（クローン）をつくり続ける。 純粋に歪んだ愛の話。

運命というものがあるのなら、それは、多数の枝を持つ大樹のような姿をしているに違いない。 何かの本で、そんなふうに読んだ。 恋に恋するお嬢様、鈴蘭がある夜見た夢は、鮮烈な流血のウ…

旧文明の音楽を愛し、研究者となった男を父に持つルイ。 彼女もまた同じ道に進もうと、ハイスクールの卒業研究に勤しみつつ、穏やかな日々を過ごしていた。 ある日、ルイが偶然乗り合わせて…

　同人誌〈星群〉54号（1984年5月発行）に掲載。 　いやもう、この頃はずいぶん恥ずかしいもん書いてたなと（笑）。何このポエム。 　タイトルからお分かりの方も多いでしょうが…

うだつの上がらぬサラリーマンである秀雄は、ある日、外回りの際に一人の上京小学生と出会い……。

M大学軽音楽サークル『Coda』の部員である遠藤修介は、幼い頃からデジャヴに悩まされてきた。そんな折、伊勢佐木町のアパートで死因不明の死体が見つかり、海老名SA付近では大規模な玉…

逝く者と残された者が最後に交わす言葉、ダイイングメッセージ。 意思疎通できない状態でも確実にコミュニケーション可能にする技術を完成させた笹木巌。 彼が凶行に倒れ、覚醒したとき…

《銀河惑星連合》第八防御機動部隊に所属しているスクィーズ・マクリーン（１７）は、このところ増え続けるテロの多さに疑問を持ち始めた。その事情をボールドマン艦長より聞いたスクィーズは…

運命というものがあるのなら、それは、多数の枝を持つ大樹のような姿をしているに違いない。 何かの本で、そんなふうに読んだ。 銀髪の不良少年、煥《アキラ》の前に現れたのは、自分に似…

　キカイと呼ばれる液体金属と、人間の戦いが続く異世界ラジオナ。立浪比呂は強力な機神の適合者でありながら、自らの機神”カグヅチ”を操ることができなかった。キカイの母との戦いが迫る中…

「押井です。押井克洋」 「小難しいSF映画を作りそうな名前ね。不良少年」 背が低いことが悩みの少年、押井克洋は、行きつけの映画館へ足を運ぶ。そこで偶然出会った少女、北村なつきに…

初めて会った時、彼女は「あなた、押入の妖精？」と俺に尋ねた。君こそ俺の妖精だ。決して触れ合えない妖精。妖精との恋は、やがて奇妙な三角関係に発展する。 ファンタジーではありません。…

僕はあの日君と出逢った。出逢いは偶然。でも君は何故か急ぎ気味だった。 何故だろう。不思議に思う暇も無く、ただただ仲良くなった。 好きになるってこういう事だったんだな。

　十八歳にしてロボット工学を初めとしたあらゆる工業・科学分野の技術を数百年も進め、かつて”神童”と呼ばれた主人公の青年、ヨシノ。神童と呼ばれた日から数年、彼は小さな町でひっそりと…

結局私は生きた人間に魅力を感じることが出来ず、葬儀社にてこっそりと死体を愛でることで己の欲望を果たすささやかな生活を楽しんでいた。 ある日、気まぐれで寄った骨とう品店にある美しい…

長編の筆休めがてらに思い浮かんだちょっとした小話をお見せいたします。 どうぞみなさん、ごゆっくりとおくつろぎください。