自分は正直学園物はあんまり好みでは無いですが、この作品は気にせず読めました。キャラ一人一人がしっかり立っていて、それでいて成長を感じさせる描写と展開のお陰で気分よく読めてそれでいてガンアクシヨン物の殺伐とした雰囲気とむせる程のハード具合が同居してまして、読むペースが抑止出来ない程に上がってしまう作品でした。今後もこの作品の様な、ハイバランスでハイクオリティーな作品を書いて頂ける様に、お体に気を配りつつ頑張っていって欲しいです。
拳銃、殺し屋、そして北野映画――。だけど、主人公は高校生というワクワクする設定です。だけど、なぜか主人公の名前が「押井克洋」でクスッと笑いました(ごめんなさい)。まだ連載中ですし詳しいことは書けませんが、主人公たちの「部活動」もなかなか興味深く、ハードボイルドタッチの文章もこなれていて読ませます。(一部、女子高生の会話に違和感がありましたが)たぶん作者も狙ってのことでしょうが、全編を北野武映画のあのブルーが包む、小粋な作品です。
基本的にドンパチするのが好きな頭の悪い僕なので、こういう作品は大好物。映画ネタもコアになり過ぎず、かといってチープという訳でもない絶妙なところ。なにより、区切りが短く読みやすいのが良い。ジャンクフード的B級小説(褒めてるつもりです。不快ならば消しといてください)とでも言いますか、さらりと食べれて胃にもたれやすい!