「探しもの 短編」を含む小説

夏へと続く扉を、僕も探していた。夢を伸ばすカリキュラムが導入されてから十年、社会の評価とは裏腹に、僕はどうしようもない生きづらさを感じていた。僕はみんなのように夢を上手に持つこと…

どうして彼は、私を探しているのだろう。 『#新匿名短編コンテスト・再会編』参加作品。総順位21位、また『ほっこりした賞』をいただきました。

　旅をする二人の旅人。 　女性はスティア、男性はエンデ。 　彼らは世界再生後、ある探し物をする。 　世界を滅ぼし、再生した唯一神エリストエルムが記したと言われる……「人類を…

高二の夏、クラスメイトの天ヶ崎寧音が突然話しかけてきた。 「幸せって、何色だと思う？」 そして始まる色探し。一夏の、淡い思い出。

ある日、貴方の元にある手紙が送られてくる。 ――私の宝物がどこへ行ってしまったのか、貴方はご存じないでしょうか？―― 手紙にはそう書かれていた。どうやら送り主は"宝物"を探し…

第13回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画参加作品：テーマ「行方不明の宝物」 警察学校を卒業し、駅前の交番に配属になった私のもとへ、小さな市民が相談にやってきた。 だが、同…

それも、驚くほどの低価格。千円札を持っていくだけで、人生観が変わるほどの味を堪能できるという。インターネットを探してもそれ以外の情報が見つからず、男は自ら足を運ぶことにした。

　普通の高校生である奏多（かなた）の胸に、ポッカリと穴が空いた。奏多は空洞になった部分を探すが、どこを探しても見当たらない。そんな奏多の前に、同じく空洞を抱えた女子高生、春香が現…

あやかし話を買い取る質屋。 そこにはどんな理由があったのか。 身体の弱い僕としっかりモノの幼馴染みが紡ぐ、幸せ探し。ふたりの優しい物語。 作中のあやかし話は、私や友人たちの実話…

男は１人、１０年目の親友の命日に墓へやってきた。ずっと親友が何故死んだのか、それだけを探し続けて男は生き続けてきた。そして──それを手放すことに決めたのだった。

交番の裏のボロボロな店に今日もまた一人、客がやってくる―― 「〝恋〟落ちてませんでしたか？」 ここは、通称『〝恋〟の落とし物センター』 あなたの〝恋〟はここにあるでしょうか…

「ええ、まあ、ある意味そうと言えるでしょう。カラオケの楽曲を選ぶ際、辞書よりも分厚い本をぺらぺらとめくり、お目当ての曲を探し、そのコードをリモコンに入力するのが一般的です。しかし…

――どうしたんだろう。 長い髪が床につくのも構わずにクラスメイトの田村さんは教室に並んだ机や椅子の足元をのぞきこんでいる。 何か探しているようだ。

一人の小学生が逃亡癖のあるタケ君を持ち前の推理力を使って探しに行きます。

僕（潮目）の誕生日の直前、親友から少し早いバースデーメッセージが送られた。翌朝登校すると、自分の下駄箱は開かず、見たことのある筆跡で書かれたバースデーカード。困った僕は、先輩と下…

　眠れない夜、ぼくは海に出て流れ星を探す。落ちてきた星屑（ほしくず）を拾うのだ。 　突然声をかけてきた少女は、宇宙の星を巡（めぐ）る旅をしているそうだ。この惑星に（ほし）に降りて…

高校入学初日、ギャルグループの1人______轟響子(とどろききょうこ)は記念すべき高校最初の金づるを探して校内をギャル仲間と闊歩していた。 そんな時、背を丸めて座る前髪長いおど…

ばーちゃんは探し物が得意だ！ 何かをなくしても５分もかからずにすぐ見つけてくれる！ けど、今日は何か様子がおかしい……。 ばあちゃんに頼らないように僕が“なくしもの”を探さ…

家賃千円未満の新居を探した家内【やない】が案内されたのは、 かつて九九人が死んだ恐るべき事故物件であった。 果たして、家内は事故物件の呪いを解き、事故物件で平和に暮らすことが出来…

　ある町を拠点にしていた2人組の冒険者は職員から『北の森で虹の花を探して欲しい』という依頼を紹介された。 　面白そうな依頼であり、報酬も少なくない。依頼者の信用度も加味した結果、…