メガネがないからこそ、見えてきたものとは。
メガネは顔の一部です(古っ!)。主人公と一緒に私もハラハラしながらメガネの行方を気にしておりました。メガネをかけていないとき、ドレッシングと間違えてヘアスプレーを冷蔵庫に入れたことがあるので、主人公にかなり共感します。
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主人公は眼鏡を失くしたことから始まる物語。しかし、お祖母さんの様子が妙です。さて、この事件のからくりは?最後に光る名探偵の推理とは何でしょう。
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この物語、一度だけだと、「?」 二度読むと、「?!」 三度目で、「!!」そんな、素晴らしいお話です。
何気ない日常の中にある、何気ないミステリー。話の中に散りばめられた、疑問や不安と言った要素を、3000文字の中で表現し回収する手腕は、鮮やかと言う他ありません。読み終えた後にくる、クスリと笑いたくなる余韻も素晴らしいです。そして最後に……おばあちゃんは、最高でした!
ほっこりする話かと思いきや…!!ラストまで読んで驚いて、何度も読み返してほっこりする。そんな魅力を持った一作です!
眼鏡をかけずにいることで起こる勘違い。お母さんも勘違いでニコニコ。事実を知るのは名探偵のおばあちゃんだけ。わずか半日の出来事。特段に大きな事件が起こるわけではない。でもラストシーンは長編小説を読み終えたかのような、充実した読後感と、何よりも爽やかでスカッとした晴れやかな気持ちになれます。
読み終わってから思わず最初から読み直して『あ、なるほど!』と思いました。どんな感動的なオチがやってくるのか期待していましたが、予想の斜め上からやってきたオチには感心するばかりです。