「春 花」を含む小説

　中学二年生の井上千夏は離れ離れになった同級生の中学生、奥山花に恋の告白の手紙を書くことにした。

好奇心から窓の外に出てしまった猫のコジロウは、家への道がわからず迷子になってしまう。カラスに襲われているところを助けてくれたのは、ハチと名乗るどこか風変わりな猫だった。 ハチは人…

2007年から2009年に書いた短い物語。 一話完結 --- 「春にはない花」・・・不思議なことが起こらない現代もの 「おとぎ話じゃないんだから」・・・人魚が出てくるファンタジ…

この晩秋、いや初冬ですね・・ この時期、菊が咲いています。 春ほど花々が咲き誇る季節ではありません。 足下を見ると、草も冬枯れが始まってます。 そんな時、ふと、花って人にとって…

ーーはるながあめ。ある日、唐突に頭に浮かんできたそれは、過去の青春そのものだった。会社員の翔平は、空を仰いで記憶を辿る。目の覚めるような鮮やかなピンク色の花と薄暗い曇天との対比に…

２０２０年　東京五輪 今大会より正式種目として取り上げられた競技「スポーツクライミング」 その舞台で天高くそびえる広大な壁を静かに見上げる少女がいた。 広島の小さな学校の体育館…

小さい時からずっと一緒だった幼馴染の春花詩が高校生になった途端天沢周に対して冷たい態度をとるように。 どうしたものかと悩んでいたその日朝、彼女の態度が激変し、ツンツンしてた詩が…

高校2年になった春、俺のクラスには1人の美少女が転校してきた。 自己紹介のとき、彼女は何故か俺の事を凝視していた。まるで何かを確認するかのように…… その後、得体の知れない不安が…

主人公の新垣 寅（あらがき とら）は、何も変哲もないただの男子高校生。 今年の春で高校３年生になった。 勉学もスポーツも、クラス全体では中の中で、特に飛び抜けた能力はなかった。…

一人旅をしていたあの春、私は人のいないバス停で、一匹の猫に出会った。桜の花を見るたびに、私はあの猫を思い出すのだろう。

高校2年生のアイリは、ある夜、帰り道で小さなバクを拾う。自らを宇宙から来た戦闘機パイロットと名乗るバクはこの世界で、夢ならぬ悲しみを食べるミッションを帯びていると言う。夢か現実か…

僕の生まれた村の春のお祭りでは、子供たちが擬似的な結婚式をする。 これからの農作業を始めるにあたって豊穣を願うための儀式であり、本物の夫婦の契りを交わす結婚式ではない。 そうと分…

尾待山の四郎桜は、春になっても花のない『咲かず桜』。 山で暮らす少女・おずくは、父の勧めで山を離れ、町の商家へ養子に行くことになる。 やがて大人になったおずくは、夫の何気ない一言…

大学四年の爽やかな春。僕（佐藤正）のいる農学部の桜並木では桜が終わりを告げようとしていた。 そんなある日、同級生のおてんば娘、櫻井恵がオレンジ色のカーネーションの花束を研究室に…

　三田村誠一に初めての彼女ができた――名前は『春森いちず』。 　可憐な花という言葉がぴったりの物静かで愛らしい彼女の誕生に喜ぶ誠一だったが、ある日突然いちずが失踪する。動揺しな…

山村花音２４歳。２年の交際を経てプロポーズを受けた花音は婚約者・藤田春人の実家へとご挨拶に。そこで出会った義父・康彦の容姿端麗さに花音の心は揺れ動き始める。そして禁断の愛へと向か…

OLfE(twitter@OLfEspi)vol.001春号への寄稿作 ミスありますが紙に載せていただいたそのままにしてあります フィルムカメラと春先の街角と、子供みたいな青年…

あるところにいた、大島亜季・市原夏木・飛澤春花・飛澤冬樹の四人のお話。不思議はないし、ボスもいない。戦士でない四人のお話。

「地味でモブキャラなわたしが、好きでいてごめんなさい。心の中だけで想い続けていきます。だめですか？」 高校二年生のめぐりは、同級生の孝蔵に恋をして六年目の春を迎えた。高校の弓道場…

桜にはずいぶんひどいことをした。煙草の火を押し付けたこともあったし、伐るぞと脅したこともあった。 約束を守れず、何年も春が過ぎてしまったりもした。 だからこれは、呪いなのだ。