花と下々の草花

キャットウォーク

第1話 花言葉と花

花言葉


不思議な言葉です。

感情を表す言葉を、花に例えた言霊です。


花は人の心を揺さぶります。

なぜなのでしょうか・・

人は花言葉に何を重ねているのでしょうか・・


綺麗な人、気品のある人、清楚な人・・

恋い焦がれている人、移り気の人・・

このままでいて欲しい人・・


そして、人は花に自分の心も投影します。

辛いとき、どうしようも無いとき・・・

そんな時に人は花を見て慰みを覚えます。


一方、愛でられない花もあります。

貴方は足下の花を愛でたことがありますか?

道ばたや、野原でひっそりと咲く花を・・・

ああ、咲いているんだ、と、思うだけで通り過ぎる・・

または一瞬足を止め、春なんだと思うだけの花・・

それらの花を、愛おしいと思ったことはありますか?


人は花か雑草という区別を行っています。

それは人にとって普通のことです。

なぜなら、稲作、畑では作物の邪魔になります。

または、どこにでもあり珍しくないからです。


それでは高山に咲く花や、絶滅危惧の花はどうでしょうか?

人は欲望により数多の動植物を絶滅させてきました。。

だから希少な花を後悔や危惧から保護しているのでしょうか?

人は希少になったので欲望を押さえられるのでしょうか?

不思議な事に多くの人は、保護が決まった花は大事にします。

しかし残念ながら少数の人は欲望に負けます。

写真を撮るために足で踏み荒らしたり、こっそりと持ち帰ります。

それでも花は咲き、人に美しい姿を見せてくれます。


希少な花ではなく、人に愛でられる花はどうなのでしょうか?

これらの花は、人が大事に育て花を咲かせます。

あるいは商売として大事に栽培をし花屋に出されます。

花屋で咲き誇った花は、人の心を引きつけます。

その花を、人は家に大事に持ち帰り愛でます。

ある人は花に癒やされ、ある人は幸せを感じます。

やがて花は萎れ捨てられます。

捨てるときに人は花に感謝をして捨てているのでしょうか・・


人により花は生息場所を左右され、咲き続けます。

おそらく人が滅んだとしても、どこかで咲き続けます。

もしかしたら花が人を動かしているのかもしれません。

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