概要
ただ生きる、ただ生きる。迷い猫が春を駆ける。
好奇心から窓の外に出てしまった猫のコジロウは、家への道がわからず迷子になってしまう。カラスに襲われているところを助けてくれたのは、ハチと名乗るどこか風変わりな猫だった。
ハチは人間の女性に恋をしていて、人間になりたいと言う。
その他にも、コジロウは行く先々で個性的な猫たちと出会う。
帰らぬ友を待ち続けているクロ。
老女の屋敷で暮らす多頭飼いの猫たち。
公園で気ままに生きる野良猫たち。
神社の兄妹猫。
それぞれの思い、それぞれの過去。
脅かされる命、迫られる決断。
出会い、そして別れ。
猫たちは今日一日を、ただ懸命に生きる。
【注意】
数年前に書いた小説のため、現代の風潮に合わない描写がございます。
・飼い猫が頻繁に家の外へ出てしまう
・性差の表現
・オタク口調が一昔前のもの
・黒猫
ハチは人間の女性に恋をしていて、人間になりたいと言う。
その他にも、コジロウは行く先々で個性的な猫たちと出会う。
帰らぬ友を待ち続けているクロ。
老女の屋敷で暮らす多頭飼いの猫たち。
公園で気ままに生きる野良猫たち。
神社の兄妹猫。
それぞれの思い、それぞれの過去。
脅かされる命、迫られる決断。
出会い、そして別れ。
猫たちは今日一日を、ただ懸命に生きる。
【注意】
数年前に書いた小説のため、現代の風潮に合わない描写がございます。
・飼い猫が頻繁に家の外へ出てしまう
・性差の表現
・オタク口調が一昔前のもの
・黒猫
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!猫を愛する全ての人へ……
この物語は人の読むものですので、人間の言葉で書かれています。本作の猫は人の言葉でコミュニケーションを取り、人の言葉で思考します。
にもかかわらず、彼らの猫性は少したりとも損なわれません。真に迫った猫写のなせる技でしょう。
生き生きとした猫たちの愛らしい姿に癒され、彼らの冒険に肝を冷やし、つらい体験に目を潤ませる……。猫好きには堪らない一作です!
猫を飼っている方、飼っていた方、これから飼う方、あるいはただ猫が好きな方。窓の外で鳴いている猫を覗くように本作を覗いてみてください。
読むと猫を撫で回したくなる副作用がありますので、可能であれば膝の上に猫をセットしてから読み進めるのをお勧めしま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!猫社会の多様性が垣間見えるでやんすよ。
猫の視点から猫社会を描いた、猫好きにはたまらない一作。
飼い猫の主人公は、引っ越しのどさくさで道に迷い、飼い主たち一家と離れ離れになってしまう。そこで主人公を助けてくれたのは、情報通でその地域の猫社会でも上位に位置するハチだった。主人公は様々な野良猫との交流を通して、野良猫社会に溶け込んでいく。しかし野良猫たちに何を言われても、主人公は飼い主を諦められなかった。
この一帯の猫のボスはクロと言う黒猫だった。クロは、黒いと言うだけで、人間から不吉がられ、捨てられた過去を持っていた。そんなクロが、主人公を助けるために、人間に捕まった。ハチは、クロを助けるべく、地域の野良猫たちに捜索要請を出す…続きを読む