「冬 ファンタジー」を含む小説

とあるトシのクリスマス。 世の中には目が痛くなる程の明かりが灯り、みんなこの日を祝福していた。 そんな中暗い部屋で一人その祝福を拒む一人の少女。 そこに現れた黒い軍服のような恰好…

春夏秋冬をテーマにした恋愛短編集です 一話完結なのでどこからでも読めます 春…春には両手一杯のミモザを ファンタジー。 夏…夏は蝉時雨とともに 一本の傘からはじまるラブスト…

　炎と氷、二つの魔法使いの一族がともに治める国・ヤーレスツァイテン国。炎の王女・メルは魔法を通じて炎と氷それぞれの一族のさまざまな人と出会い、ふれあっていく。 　春夏秋冬、春から…

森の奥に住むソルティレージュはたいへん腕のいい魔法使い。純白の髪と赤い瞳の美青年だが、じつは彼の正体は一角の悪魔だった。優しい悪魔が森の魔法屋をおとずれる人々に幸福をもたらす、大…

冬が散るころに子を喪ったわたしは、それからというもの、寝たり起きたりをくりかえしていた。 そんな奥方の前にあらわれたのは、はるまち唯一の〈春医者〉だった。 明治～昭和初期ごっち…

３ 「う……ん…………あ……れ、此処……は？」 　仰向けで倒れていた私の視界を支配していたのは辺り一面の霧だった。 　ゆっくりと身体を起こしてみるも、まだはっきりとしない頭と、…

　ちくしょう。あの運転手絶対許さねぇ。 　身体中が痛い。 　痛みを堪えて絞り出した助けを求める声は、誰にも届かず冬の寒空に消えていった。 　倒れ伏した私の身体からは、見たこと…

ある日いきなり化け物のいる結界に迷い込んだ少年は、そこで勇者をやっていると名乗る『冬月ルナ』と出会う。 冬月ルナに導かれるまま少年は結界の奥へと向かうが……？

雪おこしが起こり、今年も吹降山《ふきおりやま》に冬が訪れた。寒風に吹かれながら、雪の精霊は麓の村にしんとした氷の瞳を向けた。 「あのこは来るかなぁ。ここに来るかなぁ」おともの白う…

人魚の女の子がひろった物は、マフラーでした。 編み物ってなあに？　私にもできるかな？ 編み物を教えてもらうために、陸に上がる人魚と人間の女の子の物語。 季節外れですが、2015…

十六年前、“冬の精霊”の暴走により、世界は冷たい氷に覆われてしまった。四季を告げる「精霊石」は分厚い氷の下で眠り、永く厳しい冬の時代が到来する。 終わらない冬が訪れて十六年。 …

ある冬の夜のこと。少年のもとに空から少女が降ってきた。それは偶然かはたまた運命か

夢月七海さんの自主企画「同題異話・３月号」に参加した作品です。 大好きな同題異話。 これが最後とのことで、一度も書いたことのない「ファンタジー」に挑戦しています。

魔法と精霊の息づく北の国に住む少年、トウコは、祖父と森の側にある小屋で二人暮らしをしている。ある日、森に薪を拾いに出かけたトウコは二人の若者の不思議な戦いを目撃する。その日からト…

男はうっかりプロポーズった（付き合ってもない）。 それを聞いた女は、持てる力の限り逃げた。 男は元々死亡フラグ立ちまくりなハードモード人生であり、女はそれを逆行と運と根性と筋肉…

『異界管理者、急募！』 　そんな、奇妙な書き出しの求人広告に目をとめた男がいる。 　とあるブラック企業を退職して数年、目下求職中の三十二歳、――坂本京太郎だ。 　流れに身を任…

四季一生。それは、この国における季節の巡りと人の一生を重ねて表現した言葉である。 春、夏、秋、冬。それらは20年ごとに移り変わり、自分が生まれた季節をもう一度体験した長寿の者は、…

雪が溶けない冬の山フルーフ。そこにはたくさんの生き物が寒さの中で生きていた。紅月もその中の一匹である。親を殺された日に見つけたのは雪の中で死にかけている人間。 そうして彼らは…

季節は巡る。 《夏》には燃えるような日差しに勢いよく緑を繁らせて、赤や黄に錦をなす《秋》が終わると雪が舞い、《冬》が終わるまで大地は静かに眠りにつく。そうして待ちこがれた《春》に…

高校１年生の冬———— 俺の幼馴染・桜は不幸にも交通事故で意識不明の重体になった。 あの日を境に彼女は目を覚まさなくなった。 そして、季節は流れて春———— 俺は高校２年生になっ…