「また会いに来たよ」

作者 薮坂

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★★★ Excellent!!!

爽やかでありながら、少し(いい意味で)ビターな読後感。
はらはら舞う白い雪片と、ほの紅い桜の花びらが同時に降り注ぐのを眼前に見ている気分がします。

大学生の主人公が出会った女の子、
一風変わった様子ですが、どうして彼女は彼の街に現れたのでしょう。

願いを叶えてやりたいと思う気持ち、
日常のひと隅に起こる優しさ、
誰にも忘れて欲しくないほっこりと温まる心遣い。

とても読みやすいお話です。ぜひ。

★★★ Excellent!!!

自然の摂理に対して、不遜な言い回しの「ひとこと紹介」になりましたが、僕はそんな気持ちになりました。
なにせ、めっちゃ切ない。切なイイ話です。

薮坂さんは、この作品で初めてファンタジーを書いたそうです。

僕は「ファンタジーといえば擬人化」だと思っていて。獣人とかの動物の擬人化されたキャラや、悪を擬人化した魔王。水の神、森の精霊と、何かと擬人化していますよね。じゃあ、この小説では何なのだろうと読んでみると、雪の精です。

冷たい体温とからっとした性格が、どちらかといえば冬晴れのような印象で。ギャップがあって好きです。

薮坂さんの描く人物は、リアルな雰囲気もありつつ愛らしい魅力を持っています。弱点やクセがあったり。でも優しい、かわいい、カッコいい、会話が楽しい。
それを今回も発揮してました。

もし、桜の精霊、春の精霊もいるのなら、優しいカエデ君に代わって、「さっさと咲け、回れ右だ」と言いたい。
オススメです。是非読んで!

★★★ Excellent!!!

冬が来ると、多くの人が春の訪れを、特に桜が咲くのを楽しみにするはずですね。温かくなりだすと嬉しく感じるでしょう。
季節はそんな3月のこと、主人公の青年はバイトの帰りに、ちょっと不思議な少女に出会います。
なぜなら彼女は、桜を見たことがなかったから――

ちょっと不思議で、それでいて切ないお話。でもきっと、読み終わったときには心が温かくなるはず。
今年はなんだか寒い春の日がありましたが、このお話を読んだらそんな日があってもいいかなと思えました。その理由が気になる方はぜひ読んでみて下さい。

★★★ Excellent!!!

三月になって、少しずつ暖かくなってきた頃。バイト終わりの主人公は、一人の女の子と出会う。
気が強いその子は、どうやら帰る家が無い様子。偶然の出会いからのラブラブコ展開……と思いきや、彼女には秘密があって……

訳有の女の子と、そんな彼女を放っておけなかった青年の、少し不思議な出会いと別れのお話。
季節が冬から春に変わろうとしていた頃、幻想的で切ない、だけど暖かさを感じる物語がそこにはありました。

キャラクターの心情、季節の描写がとても綺麗で。是非読んで、お話の世界に引き込まれてください。