「岩 カクヨムオンリー」を含む小説

目を覚ますと、俺は、見知らぬ部屋にいた。 サークル状に並んだ黒い岩に、紙の人形を釘で刺した小さな白木の台。奥の土壁には、錆びた銀のエレベーターが鎮座している。 そして、部屋へ…

シャカシャカシャカ 　目の前の緑の苔を少しずつ食べる。 　俺は茶色い沼エビ。名前はない。 　いつもの食事は、緑色の苔だ。岩に張り付いて、シャカシャカと緑の苔を食べるのが日常だっ…

その日、天界の女神が訪問してきた。どうやら勇者である俺を異世界に転移させたいらしい。だが、とある理由から異世界に行きたくない俺はバシッと断った。すると、今まで５３００００人の勇者…

　瀬文《せぶん》の五代前の男がいたずらで呪い岩の注連縄を傷つけてしまったばっかりに、荒木家には不幸が代々付きまとう。

金もコネも学歴もない主人公が、「すし職人になりたい！」という思いを貫き　苦節10年、 バイトに励んで開店を資金をため、 某すし店に頼み込んで修行をして　自分の店を持つまでの話 …

その笛を吹くと、ぐちゃぐちゃした音が鳴る。 それは吹いた人の気持ち。 笛の音は徐々にサラサラとなり、吹く者の気持ちを落ち着かせる。 だから名前は『漆黒のグチャ』なんていう方が、…

王子ヘローンの従者であるワタクシ、スチュワートと申します。 すぐに城を飛び出して徘徊するくせに、ひとりでは城に戻れない軟弱な王子を、なんとかかんとか城まで連れて帰るのがわたしの仕…

　人類は神からの天罰が下ったのだろうか？西暦20XX年、旧世界は太陽より発生したスーパーフレアに襲われ多くの生命を失った。 　新西暦675年、地球にはわずかながら人間が暮らせる…

作者の【首取り物語】からのスピンオフ。宮代村の武蔵。正史では武田と上杉の間で死闘を演じられた岩櫃城にて上杉相手に大太刀回り。 大胡の長所である飛び道具が使えない中。二刀流が奮戦す…

料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト参加作品 メシマズの帝国に下った小国の王子が食文化を守るために立ち上がる。 帝国皇女においしいものを食べさせてメロ…

パルクールの世界大会元王者でフリークライマーの40歳、高月聖一は、幼い男の子を助けようとしたために死んでしまう。 助けを求める不思議な声に導かれ、聖一はとある「合体」を経て、元の…

クラスメイトの美少女魔法使いとピンチを乗り越えた。と思いきや、次に現れたのはお嬢様系・魔法使い！？それに黒髪ショートヘア委員長もやってきます！それだけじゃ済まないのが、魔法使いの…

　岩に腰掛ける人魚の女性は、巣立ったばかりのハーピーの女の子に話し掛けられる。 　それから、年に二回、ハーピーが海を渡る季節に、ふたりの交流するようになる。 　香鳴裕人さんの自…

　企業経営者を父に持つ桐矢零央は、後継者を選ぶための試験の最中にあった。試験の内容は、一億の資金を定められた期間の間に他の候補者よりも多く増やすことだった。だが、零央は慣れない投…

ただのムニエルによる王女奪還物語 主人公はただのムニエル。 ムニエルは人のためにする行動が好きな青年だ。 そのため王女だからというわけではなく困っているからという理由で報酬につ…

八歳の少女が、伝説の聖剣を引き抜いた。その噂はその国にとどまらず、近隣諸国に轟いていく。 聖剣パンタナ・ティーグナート。 今から百年前に魔王を倒し、平和な世の中をつくった英雄…

「××」くぐもった声で秋穂が言った。 「なに？」 「私のこと、好き？」 「好きだよ」と僕は言った。 「どのくらい？」 「秋穂が想像しているよりも、ずっと」 「いつから、好き？」 …

元禄十三年十二月六日、常陸の国水戸徳川家二代藩主、徳川光圀は七十二年の生涯を終えた。 死ねば藩主もただの亡者。冥土で閻魔の裁きを受けた。 が、 「光圀ね。はい、文句なしに地獄行き…

待てど暮らせど勇者が来ないので引退を決意した第82代魔王ミロ・シュ・ガオゼータは部下たちの猛反対に合う。 仕方なく長期休暇の許可を貰った魔王は、勇者の様子が気になり人里へと転移魔…

巨大世界『ワルド』には、巨大な魂のエネルギーが肉体を凌駕した『魔法使い』たちがいた。 ある者は拳の一振りで巨大な岩を粉砕する。ある者は風よりも速く走り、広大な世界を探索する。ある…