とある事件をきっかけに魔法の力を持ってしまった主人公の成行(なりゆき)と、彼の魔法の師匠であるヒロインの見事(みこと)、二人の前に東日本魔法使い協会の使者、立夏(りっか)が現れます。
魔法使いにとって特別な伝説の本『九つの騎士の書』を巡り、暗躍する諸外国の魔法機関を退ける、目的は同じながら魔法使いとしてあまりにイレギュラーな成行の処遇を巡って、二人と協会は静かな火花を散らします。
学園のクラス委員長、八千代(やちよ)も微妙な立ち位置で仲間に加わり、日常が少しずつ変化していきます。
周囲に美少女が増えて、当然のごとく最悪のタイミングで最悪の選択をする主人公ムーヴが炸裂し、窮地に立たされる成行!
前作の競輪・しそジュース推しに続いて、往年の女子体操服にささげる限りないリスペクト!(?)
水面下でうごめく謎と思惑に少年少女が立ち向かう、魔法と青春のジュヴナイル、第二部はラブコメ成分多めでお贈りです!
幼き日の魔法との関わりを示唆されていた少年は、ひょんなことから魔法使いになってしまう。
そして――魔法使いとは、魔法使いたちを「見守る」組織を形成していた。
少年――岩濱成行は魔法使いとなったことにより、魔法使いの師匠であるクラスメイトの少女・静所見事(おとなし・みこと)と共に、東日本魔法使い協会からの監視を受けることに。
執行部から派遣される監視役。その監視役が成行を「見た」結果、成行は協会にとって好ましくあるのかどうか――今後の成行の処遇をどうするのか――。
その結末が気になることもさることながら、コミカルな話運び、成行と見事の掛け合いも魅力です。
どうぞ、ご一読を。
ちなみに、前作『ペルソナ・ノン・グラータ 「クラスメイトの静所さん」編』をご覧になると、なお一層、楽しむことができます。
ではではノシ