「和風小説」を含む小説

江戸小石川小日向にある道場「試衛館」の沖田宗次郎（後の総司）は十六才の天才剣士。 多摩へ出稽古へ行く途中、思いもかけぬ“もの”を拾った。 それは、世にも不思議な身の上をかたり、宗…

　平和な時代、何に不満を持ったのか、革命という名の謀反が起こり、幼い末の姫はその身を守る棋士を一人伴い山奥の村へ逃げ込んだ。 　束の間の平穏を送るも、潜伏先は見つかり、末の姫を案…

生きていれば、死にたいと思った経験などはあると思います。 そんな悩みに共感し、答えを導き、救いの道を指し示す。 まるで物語の主人公のような存在。それこそがこの俺。……ではない…

生きることには意味が無いと考えている主人公が、田舎の高校に転校してさまざまなキャラクターと出会う。 キャラクター達が抱える過去や苦悩が折り重なり、主人公は命の意味を再確認する。

【カクヨムWeb小説短編賞2019、中間選考突破！】 【ジャンル別日間ランキング、最高第8位達成！】 シシミミ国――そこは獣耳と女の人しかいない不思議な世界。 そんな世界の遊郭…

マキは震える息を吐いて、決意を固めたようにぐっと手近な小枝を噛んだ。 年の頃十三くらいか。大きな瞳が、脇腹に刺さった矢を映し出す。 （風尾族（ふうびぞく）め……寝返りやがって！）…

竜人の帝が国を治め二千年。貧乏士族の娘である矢野目六華（やのめ・りっか）は皇太子妃になった姉を守るべく、竜宮を守護する竜宮警備隊に入隊する。 入隊して半年が過ぎた秋の頃、久我大河…

妖と人間をめぐる和漢折衷妖怪ファンタジー小説。主人公は妖の子として生を受けたものの、自らの出自に違和感を覚えており、母と人間との間で葛藤するという内容です。

※大幅に改稿しました。時系列、矛盾の解消、スリム化を行いました。 初めての方は、改稿版をご覧下さい。 見据える各々の戦場。出会ってから三月、二人は初めて揃って戦場に向った。 …

　この「言の葉字典」は、私が小説や辞典などを見て「いい言葉だなぁ」「使ってみたいなぁ」と思って書き留めていた言葉、文字、熟語を集めたものです。 　最初は、文字から意味や解釈を調べ…

亡き母とともに貴族の屋敷の離れに閉ざされて育った主人公は、形見の笛をめぐる因縁に巻きこまれてゆく。その果てに彼が目にしたものとは――。 昨年5月の文フリ東京で完売した合同誌『かも…

激しき情念は鬼と為り、神と為る。 其は自覚無き故に呪には非ず、生きたる者の業たれば霊に非ず。 業念が巻き起こす、奇なる現象を《生魑-いきすだま-》と表す。 ここに綴りますはそう…

　餌と化け物と、血と肉と骨と約束の物語。 　田舎町である藍ヶ淵に住む少年、倖姫は猩猩緋の髪を理由に名家である比与森家の庇護の下、地の因習の神事に胙(ひもろぎ)――神に捧げられる…

　江戸を模して造られた大宮（おおみや）で、人が干乾びた状態で発見される事件が続いていた。 　大宮の治安を守る戍狩の早瀬（はやせ）は、戍狩見習の葵ノ進と共に捜査をしていたが手掛か…

金星が突如爆発したヴィーナスインパクトから10年。 地球には金星の内部にあった鉱石が大量に飛来した。 ほとんどが海に落ちたその鉱石には、動物の体組織を変化させ、異能力を発現させる…

　記憶喪失の僕を苛む、『人魚姫』のごとく美しき少女の夢。 　僕は僕を取り戻すために、失踪したミステリィ作家である叔父を追って、『人魚伝説』のある山奥の隠れ里へと向かうが、そこには…

かつて神々に逆らい、神々を殺した罪で、国は恵みを失った。 太陽は隠れ、雪に覆われた国で、人々は神の骸にすがり わずかな神威を頼りに生きていた。 それでも人は争い、奪い合う…

ときは平安。 敦久は詐欺集団と対峙し、刀を抜いていた。窮地を救うように鈴の音が響いたことをきっかけに、敦久は異世界に誘われる。招かれた家の女主人はとある礼がしたいと話し、欲しい…

神に会うては神を斬り、仏に会うては仏を斬り、鬼に会うては鬼を斬る。鬼切りの東雲宗二郎は、今日も魑魅魍魎を斬る。斬れないものなど、あんまりない。

平凡な男がのじゃロリに転生！ 源義経、小野小町、聖徳太子といった連中とパーティを組み、 妖魔はびこるファンタジー日本を駆け巡る！ しかし同時に男は、 訪れる者とてないススキ野に…