「味わう」を含む小説

真夜中は魔世中、魔界と人間の世界が一つとなる時間 マヨナカタイムが発生する現代世界。 真夜中ならあちこち、どこにでも発生する可能性があるマヨナカタイム。 眠りにつかず、巻き込まれ…

　蒔田皐醒は、共に在る誰かのことを歪めてしまう。 　……少なくとも皐醒自身はそう自覚して生きているのだった。 　小学校時代、皐醒をいじめの対象としていた男は高校で再開した皐醒に、…

スリルを味わうことにハマっているものの、性根のねじ曲がった女子高生「私」は、他者を犠牲にしてでも安全を確保した上で、非日常を楽しんでいた。 そんな私を、王子様のように現れて助けて…

ボクこと鶴舞龍太は理不尽な人生に絶望しビルの屋上に立っていた。 最後の瞬間が訪れようとした時、目の前にあったのは見たこともない一軒の料理店。 何でも「思い出の味」に触れることが出…

「あの日助けて頂いたナカツルと申します」 　助けたなんてとんでもない。二〇一九年のある日、都内屈指のゲイ・タウン宿木橋にてノンケながらバー『緑の兎』で雇われ店主を務める上之原承は…

吉津野月乃がやっている、啄木鳥という鄙びた町のカフェにやってきた人の思い出の献立をランチメニューにして提供する。

自分のお気に入りの対象をひたすら愛で、応援する行為——推し活。 そこには資金援助という目に見える形で意思表示する方法が存在する。 そのために稼ぎ、貢ぎ、その対価として満足と幸福…

くたびれたサラリーマン達は、今日もひとときの安らぎと癒しを求めて 夜の街を彷徨い歩く。 よせばいいのに今夜も飲む。はしごして飲む。 さらに陽気になったり、愚痴をこぼしまくった…

駆け出しのライター・麓郎がクトゥルフお母さん食堂の商品をレビュー。邪神や神話生物を食材にしたメニューを味わうが、体内で神々が暴れ毎回死亡する。それでも褒めの姿勢は変わらない。 グ…

茉莉奈が母と営む「小料理屋　はなむら」。 農家を営むご常連が、旬の新玉ねぎを持ち込んで来た。 茉莉奈はご常連のために、新玉ねぎを使って腕を奮うのだ。

山頂から見渡せる地平線から うっすらと光がさしてくる。 ドリップしたコーヒーを片手に カフェジャズミュージークを聞きながら ゆっくりと上がってくる朝日を味わう時間。 「いよい…

歩行者天国でのコスプレイベント中、突っ込んできたトラックを、なぜか片手で止めれてしまった、もやしっ子こと裳山真実（もやま しんじ）は、事故を防いだ正体不明の勇者として世間で騒がれ…

大人気ゲーム「デスティネィション・フロンティアサーガ」の世界に転生した主人公、ケンゴ。与えられた称号は世界最強の「勇者」。これは勝ち組確定オッケー！　と思った矢先、最悪の事態に気…

戦場での戦いなどで、今までの転生では命を絶つことしかしてこなかったドラゴン。彼は、敵とみなすとその時点で殺戮を繰り返す。例えそれが、仲間や友達、家族であっても。 ある日戦いを終え…

完全不定期更新でございます。 私が幸せを口にしたときに書かせていただきます。

【あらすじ】 「確かにクレープもサンドイッチも美味しいと思うわ。だけどユリィは、闇魔術師なの。この街に魔術…つまり呪文を唱えないと味わう事の出来ないグルメがあるのよ！」 　呪文を…

　和の国、ヒノハナの令嬢だったツバキは家を追い出された。信じていた幼馴染に婚約者を寝取られ、婚約破棄をされただけでなく恥知らずと家族に罵倒されまともに資金も与えられないまま家か…

深緑の魔王使いの番外編になります。 幼少期より両親の夢であったオリンピック選手になることを目標にしてき少女が、初めての大会で挫折を味わう。 以来、射撃の大会に出る事はなくなっ…

仕事で忙しい日々に追われ人生を楽しむことを忘れていたリリコ。 過去に経験した出来事により心にできた壁はリリコの世界を曇り空にしていた。 そんなある日部屋に女性が現れる。 不思議な…