「御伽」を含む小説

「現世と前世の交差する百鬼夜行の夜は、阿鼻叫喚に染まる終末の始まりである。救われる術は、世に悪鬼たちを解き放つ白銀の人狼を狙い打て」 　そう言い伝えられて約一千年。田舎にひっそ…

　午前０時。 　とある世界の御伽噺でお姫様になった御令嬢の誰もが知る有名なお話。 　この世界にはそんなお話、ないんだけど。 　ただ、そんなこともリアルにあり得はするような世界…

人間国宝には御伽術師（おとぎじゅつし）という部門がある。そのうちの一つ、花咲師（はなさかし）——それは灰を花に変える能力を持つ者のこと。 「だけどそんなの、何の役に立つっていう…

この世界の名前はテイル。 神々の最終決戦の地にて築かれた、人による世界。 一際栄華を極める中央大陸で囁かれる、大罪人の噂。 首にかかった賞金は160億。 ―――そんな彼が出会…

明日公開される新作長編小説のプロローグとなる話です。よろしくお願いします。

　シンガポールに住むリクト・アレクサ・チャオは幼い頃から虫も殺せないほどビビリの小心者だった。ある日、母方の親族だと名乗る日本人の男性から一通の手紙とディスクケースが届いた。その…

拝啓、私はいま、猫の国にいます 　猫をかばって交通事故に遭ったＯＬ 和多々比三華　……通称ミケは、猫たちが暮らす異世界に転移していた。 　そこはまるで御伽の国だった。森にはキャ…

数千年前に失われ、今では御伽噺や神話にしか存在しなくなってしまった『魔法』 最大の力を失ってしまった人は、魔物や魔獣が跋扈するこの世界では弱者となってしまっている。だが数千年の時…

桐ケ谷白(きりがやはく)は、何者かに命を狙われていた。 そこを助けてくれた命の恩人、梶山大翔(かじやまひろと)は御伽(おとぎ)探偵事務所というところでアルバイトをしているという。…

【梗概的あらすじ】 明治１６年夏。 山菱哲佐は今日も博打に負けて知人に集って酒を飲んでいた。その知り合いが言うには友人の質屋を営む伊左衛門という男が女髑髏祟られているらしい。 あ…

鬼が出る昔々の話し。旅する男と山のなかで出会った少年、そしてその姉である少女との出会い。その後起きる彼らが住む少し不思議な村での大きな事件。人々の不死身で残虐な鬼への対抗策。男が…

大学の恩師の退職記念祝賀会に集うかつての教え子たち。 現在が、過去に未来だった地点を追い抜いて行ったその後で…… 君はどうする？ ※短篇連立式オートフィクションの習作

もしかしたら……そんな"もうひとつの御伽噺(おとぎばなし)シリーズ"第４弾です。 ◆野萵苣(ノヂシャ)の花言葉は「粘り強い性格」「約束を守る」

「彼はきっと、聖人なんだよ。だってほら、いつも杯を持っているじゃないか。あれは多分、神聖なものなんだよ」 「あいつかい？　ただの酒飲みだよ。いつも杯持ってるだろ？　あれは酒をねだ…

それは不思議でホラーなパーティーの始まりなのさ！ ハロウィンにかこつけまして、短編話を10/31日まで追加していきます。 ※2022/10/24より開始、10/31更新終了。 一…

日願国には鬼が出る。 鬼といっても、童話に出てくるようなものではない。 鬼とは元は人であり、鬼の病に罹患した者が変じた姿である。 だから、人は生きるために鬼を殺し、研究するこ…

楓と太陽の二人は、仲間の詩に再び歌を歌ってほしいと思っていた。そこで太陽が切り出したのは、どちらが先に詩を歌わせることができるのか勝負しようということ。二人は、彼女の歌を再び聴け…

注意 話によっては暴力描写などがあります。 読む際はご注意ください。 あらすじ 主人公、結月が突然江戸時代にタイムスリップした！？ すると突然襲ってきた異形、それらから結月を助…

R15:白雪姫、シンデレラ・・御伽噺の王族による夜のお話。 年齢に関わらず心の清く美しい人は読んではいけません。汚れます。 いいですね？　警告はしましたよ。 （以前掲載の同名タイ…

世界には神々がいて、神々には力があった。人々は力の恩恵を受けながら、日々を生きて暮らしていく。 神々には物語があって、人々はそれを語り継ぐ。 火の神、砂の神、海の神。 数多いる神…