歴代受賞者インタビュー/神無月(カクヨム甲子園2019ロングストーリー部門 大賞)

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夏恒例、高校生限定のコンテスト”文学はキミの友達。「カクヨム甲子園2020」”の詳細を発表しました。作品の応募受付は7月17日から開始します。

開幕に先立ち、今からもう作品の内容を考えている高校生、あるいは今回初めて知ったという高校生の皆さまへ!
コンテスト参加のご参考として、歴代受賞者の言葉をお届けします。
今回は、昨年のカクヨム甲子園2019《ロングストーリ部門》で大賞を受賞した神無月さんにお話を伺いました。

▼受賞作『青春病』神無月
kakuyomu.jp

Q1. まずは、小説を書き始めたきっかけについて教えてください。

自分の想像した理想の関係性をなにかしらの形で表現したいと思い立ったのが始まりです。
それと同時期にカクヨム甲子園を知り、この機会に小説を書いてみようと決心しました。

Q2. 好きな作品と理由を教えてください。

宮澤伊織さんの小説『裏世界ピクニック』です。
ネットロアや実話怪談をモチーフにしているという点がまず私の心を掴んだのですが、 なによりも主人公格の2人の関係性描写が気に入っています。
物語が進行していくにつれて相方に対し複雑な感情を膨らませていく語り手の姿に、私自身も名状し難い感情を抱かされます。

Q3. 受賞品の図書カードで購入した本があれば教えてください。

今現在、購入した本はありません。今度書店に行ったら「気になった本を全部買う」という贅沢をしてみたいと思っています。

Q4. 受賞後、変化したことはありますか?

「自分は人の心を動かせる物語を編める」という自信が自己肯定感を高めてくれました。
また、現在はなかなか行動に移すことができずにいるのですが、「創作をしたい」と思うことが増えたように感じます。

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大賞記念品の表彰盾

――カクヨム甲子園2019の大賞受賞作について教えてください――

Q5. アイデアは、何から着想を得たのでしょうか?

インターネットで配信活動をされているとあるおふたりの影響を強く受けています。
本当は創作物なんじゃないかと疑わずにはいられないような強い信頼関係で結ばれているおふたりで、その方々を見て私が感じたことを小説という形にしたものが今回大賞を頂いた作品です。

Q6. 創作の際に苦労した点は何ですか?

創作活動の経験がほとんど無かったので、ひとつの物語を創り上げることそのものに苦労しました。
思い描いたことを上手く言語化できなかったり、自分の目で見ても読みづらい文章になってしまったりと思うようにいかず、前々から創作に抱いていたイメージと実際とのギャップに驚かされたことを覚えています。

Q7. 最後に、カクヨム甲子園2020に挑戦する高校生にアドバイスと応援メッセージを!

自分の書きたいものを書くことが一番だと思います。
物語の要素に自分の抑圧されていた感情なんかを混ぜてみるといいかもしれません。
見知らぬ誰かが共感してくれて、救われたような気分になれます。一人の思春期真っ只中の高校生として、感情的になれる物語に出会えることを心待ちにしています。

神無月さん、ありがとうございました!



”文学はキミの友達。「カクヨム甲子園2020」”の応募受付は、
7月17日17:00から開始します。

▼”文学はキミの友達。「カクヨム甲子園2020」”特設サイト

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