概要
【完結済】読んで頂いた方に心からの感謝を
高校2年の4月、僕たちは百合恵さんを失った。みなの憧れで死ぬはずがないと思っていた人があっさりと死んだ。そんな彼女の死は僕たちに大きな変化をもたらすことになる。
わかりあえなくて正しく救えない僕たちが、誰かのために過ごした数カ月のお話を、もし良かったら聞いてほしい。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!映画のような予告からはじまる、抑圧と解放の物語
圧力鍋を想像してください。
具材を放り込んで蓋を閉め、ぐつぐつ煮込んだら出来上がり。
良い具合に味が染み込んだ、美味しい料理が出てくるでしょう。
……でも、余分な圧力を加えすぎて、鍋が限界を迎えたら?
喩えが適切か分かりませんが、私はそんなイメージを持ちました。
目に見えない後悔や期待。
そうした圧力に押し潰されそうになりながら、辛うじて生きている登場人物たち。
抑えきれない熱情は、やがて大きな渦となり、学校中を巻き込む大騒動へ発展していく……!
期待を裏切らない後半の盛り上がりと、文字通りの(?)爆発力が、読んでいて爽快でした。
これぞ青春、と思わせてくれる作品で…続きを読む