映画のような予告からはじまる、抑圧と解放の物語

 圧力鍋を想像してください。

具材を放り込んで蓋を閉め、ぐつぐつ煮込んだら出来上がり。

良い具合に味が染み込んだ、美味しい料理が出てくるでしょう。

……でも、余分な圧力を加えすぎて、鍋が限界を迎えたら?

喩えが適切か分かりませんが、私はそんなイメージを持ちました。



 目に見えない後悔や期待。

そうした圧力に押し潰されそうになりながら、辛うじて生きている登場人物たち。

抑えきれない熱情は、やがて大きな渦となり、学校中を巻き込む大騒動へ発展していく……!

期待を裏切らない後半の盛り上がりと、文字通りの(?)爆発力が、読んでいて爽快でした。

これぞ青春、と思わせてくれる作品です。ぜひ読んでみてください!