もだん・べる

第1部「乙女の望み」… 浅草オペラ編。大正15年(1926年)から昭和2年(1927年)頃。
第2部「花のゆくえ」… 無声映画編。昭和2年(1927年)から昭和3年(1928年)頃。

ひとりの控え目な女学生が華々しき舞台人となり、やがて映画女優としても成功する。しかしその過程は必ずしも一筋縄ではいかない……。

【登場人物】

石川女鳥（いしかわ・めどり）：元々、歌や芝居が好きであったが、周囲の目を気にして何ごとも控え目にする癖がついていた。兄の誘いにより舞台に立ってから、そうした心も次第に変わっていく。

石川他磨己（いしかわ・たまき）：周囲の目を気にせず、自らの好きなように好きな道を進む青年。妹の才能を見出し育てたことを一番の自慢としている。浅草を拠点にする劇団『芸華会』の看板役者。
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