概要
なぜかこのお店が気になって仕方がない。
気がつくと私は吸い込まれるようにお店に入店し、小鳥のコーナーの前で佇む。
展示ガラス越しにオカメインコを見ていると、目の端に動くものが見え、気になって視線を向けると、品種ごとにケースに分けられた文鳥のヒナがいた。
白文鳥やシルバー文鳥のヒナたちは身を寄せ合ってじっとしていたが、桜文鳥のケースだけは様子が違う。
猪突猛進でケースに体を預け、脚は空回りしている。
二羽はお互いを踏みつけ乗り越え、連れてってとアピールしているように感じた。
二羽も育てる自信がなく、一羽をお迎えしたが、残してきたヒナがどうしても頭から離れずにいました。
お迎えした子が自ら餌を食べるようになり、餌を買いにペットショップへ行
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- ★★★ Excellent!!!あの日の一羽、やっぱり忘れられなかった
偶然の出会いだった。
ペットショップで見かけた桜文鳥のヒナ。ケースの中で懸命に羽ばたき、何かを訴えるように動き続けるその小さな命に、目が離せなくなった。
でも、選べるのは一羽だけ。心を決めて連れ帰ったヒナとの日々は、想像以上に慌ただしく、そして尊くて――
名前は「松」。少食でマイペース、それでもこちらの想いに静かに応えてくれる、かけがえのない存在になっていた。
それでも、胸のどこかに引っかかっていた。
もう一羽の姿。あの子の『あの目』が、ずっと頭から離れなかった。
再訪した店で再び出会ったあの日、私はもう迷わなかった。
名前は「竹」。そして、松と竹は再会する。
これは、小さな命と心を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!優しい気持ちが、いっぱい、いっぱい詰まった物語……。
僕がこちらのエッセイを拝読しようと思ったきっかけは、「あっ、タイトルが可愛い!」と思ったからです(笑)。でもそういうので良かったと思います。
僕は文鳥を飼った事はありません。
だけど読み終えた時に、文鳥愛が凄まじい勢いで芽生えました(笑)。
そんな、とても、とても、素敵なエッセイなんです。
生き物を飼うと言う事に対し、僕は絶対の覚悟がなければ決して飼ってはいけないと思っていました。小さくとも「命」。その「命」の一生に対し、どこまでも、限りなく、家族同様に幸福を感じさせてあげる事が出来なければ、飼う資格はないと思っていました。可愛いからと無責任な事は絶対にしてはいけないのです。
ですが、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!桜文鳥たちの愛らしい日常が、優しさと癒しを届けるエッセイ
『おにぎりぴより〜桜文鳥のゆるゆる日記〜』は、桜文鳥たちとのほっこりした毎日を描いたエッセイやで!
読んでいると、まるで自分も文鳥たちと一緒に暮らしているみたいな気分になるんよ。観察力抜群の作者さんが描く文鳥のしぐさや表情には、「ああ、こんなことあるある!」って思わず笑顔になってしまう場面もいっぱい! 文章は読みやすくて、ほんまに軽やかやから、日常にちょっと疲れたときに読むと、心がふわっと軽くなるで。癒しの力だけやなくて、文鳥たちとの関わりを通じて考えさせられるテーマも感じられる、そんな作品やな。
講評会では、まずトオルさんが文鳥の描写の細やかさに注目して、リアリティと構成の丁寧さを褒めと…続きを読む