猫が「一生に一度」だけ人語を話すという幻想的な設定と、ハイデの皮肉屋ながらも愛情深いキャラクターが魅力的。ユーモアと感動が絶妙に織り交ぜられ、ラストの余韻が心に残ります。温かくも切ない、唯一無二の物語です!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(85文字)
猫は一生に一度だけ、人語を話すことができると言うけれど――流暢に話し続ける🐈ハイデルベルクに困惑しつつも癒されている飼い主・かのこ。2人を繋ぐ「言葉」は永遠に続くものでもなく……。当り前じゃない、掛け替えのない時間に気付かせてくれるお話です。何気ない言葉を交わせる時間こそが大切、とあたたかい気持ちにさせられます!
どこか理屈っぽい喋りの猫ちゃんと主人公の軽快なやり取りが微笑ましく楽しめました。短編ながらどこかほろりと胸に残る後味と、爽快な気分の同居する終わりでとても素敵な話でした。
うちにもね、猫がいるんです。 でね、よくしゃべるんだ。 しゃべるといっても、にゃあにゃあ鳴くばっかりなのですけど。 あと、ごはん出すのが遅いと、癇癪おこして「うにゃー」とか言う。 でね、なんかけっこう、ほんとはいろいろ言ってると思うんですよ。 猫の飼い主さんなら、一度や二度は思ったことがあるのじゃないかな。 そんな想いを、形にしてくれた掌編でした。 そして読後に残る、一抹の寂しさよ――。
突然喋り出した猫ちゃんハイデルベルクくんのお話です。ハイデくんは主人公かのこちゃんにおねだりしたり宿題を手伝ったり…こんな風に動物と会話しながら暮らすことができたらいいのにな〜でも物事には終わりは来るのですね最後は幸福ながら、ちょっとしんみりな展開です。一生に一度だけ喋る猫の最後の言葉とは?ぜひ読んでみてください!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(319文字)
――猫はその一生のうちに一度だけ、人の言葉を話す。 飼い猫のハイデルベルクは、飼い主のかのこに『お刺身が食べたい』だの『天窓を開けていってくれ』だの、あれこれ話しかける。 『一生に一度』のはずが、なぜいつまでも喋ることができるのか疑問に思ったかのこは、ある日ハイデルベルクに話しかけ―― ハイデルベルクとかのこのやり取りが微笑ましくて楽しい作品です。猫好きな方にも、そうでない方にもお薦めです。
ハイデルベルク。なんて、カッコ良いお名前。しかも、見た目も中身もハンサムなネコさん😺知能が高くインテリ。かのこ、今日は何時ぐらいに帰ってくる?もはや、イケメンのセリフです。人の言葉を話す猫。魔女宅を超えました。最高傑作です👀!
特に猫好きの人には読後のほっこりを保証します!
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