主人公・秋月詠太が、深夜の自室でこっそりと怪しげな召喚儀式を試みる──という導入から、心はすぐに物語へと引き込まれます。
グリモワールといういかにもな洋書、読めない文字、妙に胡散臭い白髪の老人、そして結果的に“召喚された側”になるという意外性。導入部にありがちな異世界転移とは異なり、「間違えて召喚された主人公」という少しズレた立場が物語のユニークな味を生んでいます。
そして何より魅力的なのが、詠太を召喚したサキュバス・リリアナさん。サキュバスという言葉から想像するようなセクシー系の押しつけがましさはなく、どこか世話好きで、人懐っこく、詠太に対してもちゃんと気を遣ってくれる優しさがあります。彼女の人(悪魔?)柄が、作品全体を柔らかく温かい雰囲気で包み込んでくれていて、緊迫のバトルシーンとの緩急の付け方も素敵なお作品です。
あらすじにもあるように、天使や悪魔だけでなくUMAまで登場する混沌とした世界観も独自性があって魅力の一つです。でも決してまとまりがないわけじゃなく、ひとり一人が個性的でありながらも、仲間として一緒に冒険をする物語で、旅が進むごとにキャラの色んな一面が垣間見れます。
そして主要キャラがどれも愛らしく、みんなに囲まれて成長する詠太くんへの羨ましさが止まりません…!
願いを叶えることで元の世界に帰れるのか、リリアナの願いがどのように物語を動かしていくのか――異世界×召喚バトルの絶妙なバランスがクセになる、読む手の止まらない一作です。
読了したので書きます。
ストーリーはあらすじにお願いします。
紹介に書いた通りに仲間として登場するキャラクターたちが個性豊かでいい味出してます。特に戦女神として召喚されたマリアが個人的には好きですね。真面目で強いのに何処か危なっかしいキャラは見ていて飽きません。
あらすじにあるように色々な古今東西の種族から登場するので推しとなるキャラは自ずと見つかるでしょう!
また、もう1つの要素として成長要素も大きいです。
何せ主人公は当初弱いです。戦えません。
であるからこそ、ときに仲間の力を借りて強くなり、ときに求めに応じて力を貸す。読み手の目線でもしっかり体験出来る王道展開は実に胸熱です!
ここまで長々と書きましたが、確かなことは彼らが作る『ぐりもわーるど』は面白いということです!!
主人公・詠太の能力は、異世界での目的を達成するために、初めから万能ではありません。
しかし、リリアナをはじめとした仲間たちと同じ目線に立ち、対等な立場で絆を深めながら、共に困難を乗り越えていく姿は非常に共感を呼びます。また、その過程で詠太自身も成長していく姿は、思わず自分のことのように応援したくなります。
この作品は、便利さが先行する現代社会で、見落とされがちな大切なものを異世界という別視点から思い出させてくれます。
異世界転生というジャンルの魅力を存分に活かした、心に響く素晴らしい物語だと感じました。
召喚しようとしたら、自分が召喚されちゃった?!
主人公の男子高校生秋月詠太(あきづき えいた)は、本屋でたまたま見つけた怪しげな本を見て可愛い天使を召喚しようと試してみるが……なんと、詠太が逆に異世界へと召喚されてしまった。
召喚したのはリリアナと言う名のサキュバス(悪魔)で、ここはそういった召喚契約に基づいた「グリモワールド」という、日本では架空の存在だったものたちが現実にいる異世界だった。リリアナは、「元の世界に帰るには召喚者との契約を完了しなければならない」と告げる。
その契約とは、リリアナたちがいる国・リドヘイムと隣国セレニアとの戦いに加わってほしい、というものだった。
感想:サクサク話が進むスピード感が良い!普通の高校生だったのにあれよあれよと魔法が飛び交う戦いに巻き込まれる詠太だが、序盤はサキュバスのリリアナが実は民兵の討伐隊で、戦いで金を稼いでいるかと思えば、戦闘は不得意らしく斥候や伝令で小銭を稼いでいたらしい。
そういうリアルな始まりから徐々に仲間が増え、詠太がサマナーとしてどんどん強くなっていく過程がとてもワクワクする。また召喚される存在(エンティティと称される)はヴァルキュリアだったり、女の子みたいな男の子だったり、かわいいウサギだったりと様々で物語がとても華やか!
オススメです✨✨✨
平凡な男子高校生、詠太。
ひょんな事から、あやしい本を入手し、自分好みの可愛い天使を召喚しよう! としますが……。
何がどうなってか?
目が覚めてみたら、可愛くてエッチな天使を「召喚した」のではなく、自分が可愛い〝女の子〟(正体はぼかして言いましたよ)に「召喚され」異世界に来ていた!
そしてその女の子は、顔を近づけ、詠太の唇に……。
これね、男女両方の読者さまにオススメできます。
タグに「ハーレム」と入っているんですが、詠太をとりまく女性たちの間に通うのは、「好き」「信頼」「好意」であり、いやらしい劣情ではありません。なので、女性読者でもスンナリ読めるでしょう。
そして、ごくごく平凡な詠太が異世界で苦労するさまを見て、読者は、詠太を応援したくなります!
詠太は読者の期待に応えて、成長していってくれますよ!
可愛い女の子の魅力や、多様なエンティティ(契約を結んだ被召喚者)の魅力で押し切る物語でもありません。
物語のストーリー展開は骨太で、話はしっかりしています。
脇役までしっかりと背景が描かれ、伏線回収もしっかりです。
作者さまの、物語を面白くしたい! という情熱がビンビン伝わってきます。
最後まで読了しましたが、とっても満足の読み応えでした!
自信を持って、読者の皆様に言えますよ。
面白い、と。
とある儀式に失敗した主人公が、元の世界に戻るために契約者の願いを叶えんとする異世界ファンタジー作品です。
ある日、主人公が見つけたのは、召喚術を行使するための魔導書。
下心のままに術を発動した主人公は、自分自身が召喚されてしまったことを知ります。
呼び出されたからには、契約者の願いを叶えなければ帰還が不可能。
召喚者のサキュバスと、契約を結ぶことを約束します。
彼女の願いは、戦争を続ける母国の力になること。
二つの強大な国家の戦争に参加していくに連れて、主人公は大きな成長していきます。
そして知ったのは、戦争の影に隠れた大いなる悪。
彼は、悪の野望を食い止められるのか。
ぜひ読んでみてください。
ごく普通の男子高校生だった主人公が、偶然手にしたグリモワールで召喚魔法を使って、実は陰謀の渦中にあった世界を救う!!
そんなよくあるハーレム無双ヒーロー譚かと思いきや、主人公は召喚手順の間違えで、いきなり美少女サキュバスの元へ押し掛け召喚してしまうこのお話!
意外な開幕にワクワクが止まりません♪
ここから下心も取り敢えず横に置いておかねばならない主人公の奮闘が始まります。
そのなかで、ちょっとずつ見せてくれる勇気・思い遣りが応援せずにはいられないのです。
もとの世界へ帰還するため少しずつ精神的成長を遂げて進む、純情高校生を一緒に応援しましょう!
『ぐりもわーるど!』は、高校生・秋月詠太の異世界冒険譚でありながら、異世界もののお決まりを超えた独自の魅力が光る作品です。物語は、偶然手に入れた「グリモワール」から始まり、リリアナやマリア、そしてメリッサなど、個性豊かな仲間たちとの絆を深めながら展開されます。特に、詠太が異世界の謎に挑む一方で、成長し、現実との選択を迫られる姿は読者の心を強く掴みます。
特に、リリアナの隠された願いやメリッサのケットシー族らしい可愛らしさは、物語の奥行きを広げ、読者を「グリモワールド」の魅力にどっぷり浸からせてくれます。この世界観に自分が召喚されたら…なんて妄想が止まらないのも、この作品の醍醐味ですね!
多彩なキャラクターと緻密なプロットが織り成す『ぐりもわーるど!』は、異世界ものが好きな方はもちろん、友情や葛藤、成長を描いたドラマが好きな方にもぜひ手に取ってほしい一作です。
ハーレム、サキュバスとえちちなワードが入ってますが。
鼻の下を伸ばしてやってきたお方、ちょっと警戒しちゃったお方。
こちらのお作品はお年頃の男子高校生らしい妄想も持ってるけど、純情ボーイが主人公なのです。めくるめく扉は開かれません♪
古今東西のいろんな種族が出てきます。
いろいろ仕掛けられた伏線が回を追うごとに回収されて、わくわくスカッと気分がいいです。
主人公の力もまだまだ未知なのです。
恋もまだまだ……
この小説はこれにて完結でありますが、真のストーリーは開幕したばかり!!
主人公の青少年が、異世界で熱い気持ちを携えて成長していく、フレッシュな物語。
彼の心踊る人生の。冒険の始まりをご賞味あれ!
ごく普通の高校生である秋月詠太(あきづきえいた)は……いや、普通じゃないのかな。だって、見るからに怪しげな古本を五百円で買って真剣に天使を召喚しようとしているんだもん。
まあいいや、とにかく、天使を召喚だっ!
って、え、ん、え?
逆に、異世界に、召喚されちゃった。
と、こうして始まる物語。
いわゆるハーレムものでもあり、異世界転移へのきっかけも前述の通りでございますが、しかしこの詠太くん意外に直情熱血型で状況度外視で不正と戦おうとする男気たっぷりな面があり、なるほどこれは惚れちゃうかも。
異世界で順当に成り上がって行くのですが、ひょんなことからとんでもないことを知ってしまい、とんでもないことに関わっていくことになります。
そして大団円の後に、地味に良いラスト。
是非その目で御覧ください。
さあ、物語があなたを待っていますよ。