猫は一生に一度だけ、人間の言葉を話すらしい。
そんな都市伝説めいた話から、この物語は始まる。
大学生になって独り暮らしを始めた女性主人公の猫は、突然話し始めた。しかも、話し始めてから今までずっと会話が可能だった。
しかも猫の方が頭がいいのでは? と思うくらいの会話をする。何と大学のレポートを猫に手伝ってもらったことすらあったのだ。
しかし、あることをきっかけに、その飼い猫はしゃべらなくなり――。
猫好きな方、そうでない方。
最後の一文が、物語に軽快な印象を持たせるこの作品を是非。
是非、ご一読ください。