北欧神話の世界に、異物のように生まれた女神、エリカ。
本作の主人公である彼女は、和装で刀を用いる風変わりな三級神。発明の女神です。
エリカは、異質で低級な存在として、周囲の神々から白眼視されていました。
それでも彼女は定められた運命に抗います。自分を薄遇する世界の枠組みを打ち破り、主神オーディンを凌ぐ力を得ようと足掻くのです。
放縦に力を求め続けた孤独な女神は、飽くなき希求の果てに、なにを見るのでしょうか。
本作は正史ルートという正統的な進行と、正史から分岐したIFルートという二つのルートを併記した斬新な構成となっています。
あるべき行先と、あり得た行先。
二つの道すじが、エリカの運命を描き出します。
願望と倫理と良心と欲望とに翻弄され、そうとしか生きられなかった主人公のあり様を描くどちらのストーリーも、読む方に万感の思いを抱かせることでしょう。
現在の本意ではない自分を覆し、なりたいものになるという事。
生涯を切り拓く姿勢として賞賛されるべき事柄です。
エリカのそれは、周囲との関係性を一方的に変えていく事。状況を顧みず、ただ努力する事でした。
本作は、オリジナルの女神を挿入することで既存の神話を改変し、物語として編むシミュレーションストーリーでもあります。
それはとりもなおさず、新たなる神話の創造です。
本作は豊穣な物語性が広がる新神話なのです。
ここに、皆様へ新たなる神話世界のご訪問をお勧めします。
どうぞ、御一読くださいますように。
北欧神話をテーマにしている点でまず面白いんですが、読み始めるとわっかりやすいんです。
キャラもいいですね。
神様たちの人間っぽさもあっていいです。
神様ものだから読みづらいかなぁと心配するあなた、大丈夫です。
おなじみの異世界ファンタジーのようにスキルもあるし、戦闘力もあるし、なんか神様もの見てたら急にジャンプ漫画みたいになったぜみたいな楽しみもあるのでワクワクします。
自分は北欧神話あんまり知らなくて良かったです、ネタバレしちゃうかもと作者が言ってますので笑
3級という設定も魅力的ですし、何よりエリカがなかなかに魅力的です。発明の神ですからね。難しい言葉もないし、すらすらぁーと世界観に没入できます。
神様ものと心配しないで異世界ものを読んでみようという気持ちで一緒に楽しみましょう。
まぁ、神様の世界もそもそも異世界ですけどね。
このたびは素敵な作品をありがとうございます。最後まで追っかけさせていただきます。
北欧神話は血湧き肉躍る……というより血腥い印象を抱く人が多いのではなかろうか。ケルト神話もそうであるが兎に角、登場する神々や英雄が血と闘争に飢えている。
本作の主人公・発明の女神エリカは正しく、そんな北欧神話の血に塗れた残酷で美しい世界を体現したような存在である。
正史ルートとIfルート、二種類の結末が女神エリカには用意されているのだが、Ifルートの「早すぎたラグナロク」編の血腥さたるや凄まじく、何ならこちらが正史でも良いんじゃないかと思うレベルに美しく、そして鬱苦しい。
ラグナロクを回避するために彼女が取った手段は余りに幼稚で──けれども、愛する者を守りたいという想いは、紛れもなく本物で。
物語が進むにつれて少しずつ、狂気と絶望に彩られてゆく女神エリカの姿は、どうしようもなく浅ましく、それでいてどうしようもなく愛おしい。
彼女の存在が、血腥く……それでいて耽美な北欧神話の世界へと、読み手を誘ってくれる。
絶望の未来に抗おうと独り藻掻き苦しむ、女神エリカの孤独な戦いの結末は……? 是非とも、その目で見届けてみては如何だろうか。
どこかぶっ飛んだキャラの主人公エリカw (´・∞・`*)
正史ルートでは、周囲の負の感情にさらされながらも身近な存在の愛に守られ、やがて愛を与える喜びを知っていく中、旅立ちます ”(´・∞・` )神友とのこれからも含め、先を追いたくなるルートです
そして、IFルートも読んでほしい(`・∞・´ )
ダクファンになじみのない方でも、入りやすく丁寧に闇に引きずっていってくれます ”(´・∞・` )
正史ルートだけではもったいない \(´・∞・` )正史ルートを読んだ後にこそ、迫るものがっ
正史ルートのみもアリ。正史ルート+IFルートでダクファンに目覚めるのもアリ。
もちろんダクファン好きは、通しで読んで *d(´・∞・` )ぐっ
『3級神エリカの成り上がり』は、北欧神話をベースにした成り上がりファンタジーの傑作です📖✨。
法王院 優希先生の緻密な描写により、壮大な世界観とエリカの奮闘が鮮明に描かれています⚔️📘。
最下級の発明の女神であるエリカが、冤罪や陰謀に立ち向かい、自分の道を貫く姿は感動的です💪🌈。
彼女のユーモア溢れる性格や、神々とのドタバタ劇が物語に笑いを添える一方で、シリアスな展開が読者を引き込む力を持っています🎭。
正史ルートでは王道ファンタジーとしての魅力を楽しめ、IFルートではダークな展開がスリルを加えています。
笑いと感動、王道とダークの二重構成を、ぜひお楽しみください😊✨!
北欧神話がベースになった底辺女神エリカの成り上がり物語!
こちらの作品。
北欧神話のよく知る神の名が出てきて、人物像(神物像?)が想像しやすく。
それでいて独自の設定を盛り込んだ、独創性のある物語になっています。
女神・エリカの物騒な思考に笑ったり。
冤罪をかけられるなどシリアスな展開などもあり。
物語として、とても面白い!
他にも。
正史ルートの王道な表の物語。
IFルートのダークな裏の物語。
など、ひとつの物語で二度楽しめる作品になっています。
もし、まだ見たことのない方がいたら一読してみてはいかがでしょうか?
必見です!
冤罪、陰謀、そして追放——これほどまでに「不運」を背負いながらも、なお前を向いて生きようとするエリカの姿に、いつの間にか感情移入してしまいました。神々のヒエラルキーの中で最下層とされる3級神でありながら、彼女の芯の強さはどの神よりも輝いています。オーディンの冷酷な裁き、ロキの狡猾な策謀、そして静かに見守る神々の目……
この閉ざされた世界の息苦しさがリアルで、まるで自分も裁かれる側に立っているような気持ちになりました。
しかし、そんな絶望の中にも希望はある。エリカを信じる仲間、スクルドの温かさ、そしてスザクの存在。エリカが抱える「ノルンの謎」は、まるで神々の世界に仕組まれた伏線のようで、想像を掻き立てます。これからエリカがどのように「成り上がる」のか、そして彼女の真実がどこへ辿り着くのか、期待が止まりません!