第6話Bパート
「桃香は本当に部活やらなくていいの?」
「前にも言ったでしょ部活は入らないって」
「そうだよ紗奈ちゃん、桃香ちゃん
は部活は入らないっていってたよ」
その話している光景を陰から見守る拓馬
この時いまは紗奈が言いたいことを
言わせた方がいいと思っていた。
「違うの!」
「何が違うの紗奈ちゃん」
質問に強く反応してきた希美は
少し動揺しながらもそう質問返すと…
「桃香、私に気を遣って部活入らないようにしてるんじゃない?」
「何言ってるの私が紗奈に
気を使うわけないじゃん」
「うんうん?使ってるだって
中学生の頃あんなに夢中になってたバスケを
なんでそんな簡単に辞めちゃうの?」
その言葉に桃香のスイッチが入った。
「紗奈に何がわかるの!」
それに紗奈もスイッチが入った
「ほら怒った!
ていうことはやめたくなかったんじゃないの!
(はぁはぁ)」
その声は大きくなっていき
その声にクラスメイトが何事かと紗奈たちに
目を向ける。
「違うわよ!私は辞めたくて辞めたの
バスケは3年間やれただけで満足だったの」
「二人ともちょっと落ち着いて」
「昌也くんは黙ってて」
二人の仲裁に入った昌也に
二人は息があったかのように黙っててと
言われたら昌也は
「ごめん」
とあまりの迫力に引いてしまった。
「だったらなんでさ今桃香は怒ってるの
辞めたくて辞めたんならさ怒らなくて
いいじゃん」
「それは!紗奈がわかってくれない
からでしょ!」
「私はわかってるよ
だから今こうして気を遣わないで
部活をやってって言ってるんじゃん
(ゼェゼェ)」
「だから!わたしは気を使ってないって
言ってるでしょ!」
するとそばで聞いていた牡丹が
「二人とも喧嘩はやめてよ!
そんなの二人らしくないよ泣」
と泣きながら止めにはいった
それに続いて
「確かに二人は仲良くしてほしい
それに紗奈ちゃんもすっかり息が上がってる
発作が出てるんじゃない」
と紗奈を心配しつつ希実も止めに入った
その場はそこで一旦落ち着いた。
その後紗奈は
薬を飲み落ち着きを取り戻した。
泣いてしまった牡丹は希実が慰め
しばらくして二人はバラバラに謝りに行った。
その後二人は席に戻りその日から
二人が話すことはなかった。
いつもは一緒に帰る道も
この日は紗奈と希実と拓馬、
そして牡丹と桃香と優吾で
別々で帰って行った。
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