第7話Dパート
そして場面は帰り道
みんなとは別れて拓馬と紗奈だけになった。
「学級長頑張らないとね」
「うんそうだな」
「仲良しメンバーと一緒だから
仕事が楽しみ」
「そうだねみんなでがんばろ」
そんな話をしていると…
「そういえば気になったけど
拓馬?根回し、してたでしょ」
「バレてたか」
「まぁ余計なことしてまぁいいけどね
私のこと心配してやってくれたとこだし」
「ごめんな、つい思いついたもんだから」
「許してあげる!」
「ありがとうな」
そんな会話をしながら歩いていると
「ワン!ワン!」
どこからともなく
子犬の鳴き声が聞こえてきた。
「子犬の鳴き声がする」
「どこからだろうな」
二人があたり一面探しても見つからず
あるのは蓋が閉まっていた段ボールしかない
「もしかしてこの中か?」
「そうかも」
二人がダンボールの蓋を開けると
中に柴犬の子犬がいた。
「可愛い!」
「飼い主はいなさそうだな
捨てられたのかお前
かわいそうに」
「うちはぺろいるから無理なんだよな
ねぇ拓馬の家で飼えない?
このまんまだとこの子死んじゃうよ」
「うーんそうだな
父さんも今日休みだしちょうど聞けるし
母さんにメールしてみる」
そう言い拓馬はメールするとすぐに帰ってきた
「母さんからメールの返信きた」
(返信早いな)と思いつつ
「なんだって」
と聞き返した。
「自分で育てるならいいって
じゃあうちで育てるな」
「ほんと!よかったら
拓馬頼んだよ」
「任せとけ」
そう言うと拓馬はその子犬を抱っこした
「うぉ!やめろって
くすぐったいだろ笑」
すると抱っこしてくれたのが嬉しいのか
顔をぺろぺろしてきたので
片手で抱っこして
もう片方の手で頭ん撫でながら
「今度からよろしくな
そういや名前何にしよう」
「ポチとかジョン、他にタマ
なんかはよくえる名前だから
どうせなら別のがいいよね」
「それなら紗奈つけてくれ
これさっき紗奈が言ってくれた名前しか
思いつかないからよ」
「え!うーんどうしよう」
と悩む紗奈は数分後
「ベイクはどう?
ほら色合いがベイクドチーズケーキに
似てるじゃん」
と反対されそうだけど咄嗟に思いついた名前を拓馬に提案した
「それいいかもな」
そう言い今度は両手で抱っこし
顔を自分の目線に合わせる
「よし!お前の名前はベイクだ!」
「ワン!」
「うぉ!また舐めやがって。
可愛いやつめ」
そう言い持ち帰るため一度箱に戻し
箱ごと持った拓馬はそのまんま帰り道を歩き
紗奈と別れるところまできた。
「わかんないことあったらなんでも聞いて」
「おう!わかった」
「じゃあ明日ね」
「おう明日な」
拓馬は紗奈が角を曲がるまで
ベイクと共に見送った
曲がる前紗奈は拓馬に手を振り
それに拓馬は返すように片手で手を振った。
そして紗奈は角を曲がり
拓馬はベイクと共に家に向かった。
拓馬はベイクに
「紗奈の猫耳姿の喫茶店の服コスプレ
絶対可愛いだろうな」
と話しかけると
拓馬の話してる内容がわかったのか
「ワン!」
とベイクは鳴いた。
仲良し組でクラスをまとめることになった
これからの学校行事がより楽しくなりそうだ。
そして拓馬の家に新たな家族
柴犬の子犬ベイクがやってきた。
これからも拓馬の毎日はより賑やかになる
こと間違いなしだ。
第7話end
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