Eパート
大学生ぐらいの男性に同じクラスの
伊藤が絡まれていた
その光景を見た拓馬たちは
「本当だ近くにいるのは友達…じゃないよね
拓馬助けてあげて」
と同じクラスの伊藤を助けてあげたいっという
紗奈に拓馬は
「助けるって言ってもどうすれば」
と二人があたふたしていると
「僕に任せて」
昌也はそう言い伊藤の方に近づいた。
「一人なんだろ?ならいいじゃん遊ぼうよ」
「やめてください」
手首を掴んできた男性に
恐怖を感じながら抵抗する伊藤
そこへ
「伊藤さん大丈夫?」
「清水くん!」
「なにするんだテメェ」
昌也がやってきて
男性の手首を掴んだ!
「僕の大事なクラスメイトなんです
その手を離してくれますか。」
「チッ!つまんねぇな
言われなくても離すよ
こんなブサイクな女の手なんか」
そう言い男性は去っていった。
「大丈夫?」
と優しく声をかけた昌也をよそ目に
伊藤の心の中では
「え!し、清水くん!?
通りすがりに助けに来てくれるって
白馬の王子様じゃん。
てっきり名前覚えられてないと思ってたけど
覚えてくれてるって
アニメでよくあるやつ。
やばい!あるわけないけどここから
恋愛に発展しないかな
そうなったらもう私が好きな
タイプの恋愛漫画じゃん!」
と思っていた
伊藤は拓馬並みに漫画や本が好きで
いわゆる隠れオタクというものだ
それに加えて妄想癖がある
例えば
学校に向かっている際に
あの角を曲がったら男子高校生とぶつかって
運命の出会いをする
クラスの女子が教室で
今度〇〇くんと私の部屋で遊ぶ
と話しているのを聞いた時は
間違えてベットに押し倒してしまうなど
お決まりの展開から、
男性同士の恋愛のBLへの発展や、
その逆の女性同士の恋愛の百合への発展。
姉弟や教師と生徒の禁断の恋などいろいろな
シチュエーションを想像をする癖があるのだ。
「伊藤さん大丈夫?どっか怪我した?」
伊藤の返事がないので昌也は心配になり
もう一度声をかけた。
そこでようやく伊藤は想像をやめ
「あっ怪我してないから大丈夫
それより清水くんはどうしてここに」
と、今度はそう聞き返すと
「あ、それなら」
昌也は拓馬たちときたことを言おうとした時
「昌也かっこよかったぞ!
なぁ?紗奈」
「うん!私だったら助けられないよ」
拓馬たちもやってきた。
「偶然通りかかった白馬の王子様じゃ
ないんだね
でも白馬の王子様みたいでかっこよかった
清水くんはモテるだろうし
私は相手にされないんだろうな」
と思った。
「じゃあ僕たちは行くね」
「あっうん。
さっきは助けてくれてありがとう」
「気にしなくていいよ、
僕が好きでやったことだし
じゃあまた明日、学校でね」
「うん、明日」
拓馬たちはそう言いその場を後にした
伊藤は立ち去っていく拓馬たちを見て
「最近清水くん赤石くんたちと仲良いんだよね
羨ましいな、
私も赤石くんたちと仲良くなりたいな」
そう思っていると自然と
目から涙が出てきていた
「あ、私ったらまた勝手に一人で悩んで
泣いちゃった
こう言うところ私の悪いところ
切り替えないと」
伊藤はアニメのことを考えてない時は
小心者でネガティブだ。
学校では一人でいることが多いので
友達ができないでいたのだ
伊藤は涙を拭き
拓馬たちとは反対方向に歩き始めるも
すぐに足を止め
「やっぱりダメ!こんな私はもう嫌だ!」
そう思い拓馬たちがあるいていったほうこうに
走り出した
「変な子って思われても良い最悪嫌われても良い
だけどもう後悔なんかしたくない」
伊藤はそんなとこを思いながら三人を探した。
そして…
「清水くん!」
「伊藤さん⁉︎」
伊藤は拓馬たちを発見すると
咄嗟に昌也の腕の裾を掴んだ
「伊藤さん大丈夫
どうしたのそんなに慌てて
とりあえずベンチに座って」
紗奈は息が上がっていた伊藤を
近くにあった椅子に座らせた
「昌也何か落としたりしたんじゃないのか」
「えっ!そんなとこはないと思うけど」
拓馬にそう言われた
昌也はカバンの中を調べた。
「やっぱり僕何も落としたりは
してないよ」
「昌也くんじゃなくて拓馬じゃない?」
「そんなことないぞ」
拓馬もカバンの中を確認しようと
したその時!
「ち、違うの
こんなこと言われたら惑うかもしれないけど
私、その…
みんなと仲良くなりたい
皆んなと友達になりたいの!
だから今日一緒に遊ばせてください
お願いします‼︎」
昔の私にさよならを‼︎
伊藤の決死の思いに拓馬たちはどう
返事をするのか
次回へと続く
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