4話Dパート
「そういや牡丹大丈夫だった?
拓馬からアニメの話永遠にされたでしょ」
「うん大丈夫
私もアニメオタクだから。
逆に話が合いすぎて帰ってからも
ラオン電話で話したぐらいだよ」
「そ、そうなのねそれならいいわ」
と言いながらも
(ますます賑やかになりそうね)
と思う桃香であった。
『そうだ!牡丹ちゃんが勧めてくれたアニメ、六話まで見たよ』
「え!もうそんなに見てくれたの
どうだった?ねぇどうだった!?」
見てくれたことが余程嬉しかったのか
興奮気味に聞き返した牡丹に拓馬は
「めっちゃ最高
特に主人公のお姉さんが
面白いよな。
弟が心配すぎて主人公の学校に
侵入しては職員室に連れて行かれて
怒られるのが毎回のようにあって好き!
どんな変装するのか、その言い訳が
予想の斜め上行きすぎて面白いんだよな」
「わかる!
五話のここでスマホゲームのガチャを引くと
強いの出るって聞いてここにきました
っていうシーン好き」
「そこか!確かに笑ったな。
その後の主人公がブラコンの姉がすいませんはもはや決まり文句」
「そうなんだよね
六話以降もお姉さんの暴走すごいから
楽しんで」
「あれ以上に暴走するのか
了解!楽しみにしとく」
「私のおすすめは八話から12の修学旅行編」
「なんか想像つくな」
「その上をいくよ」
「まじかよ」
と二人が話してるのを見て
「無事仲良くなれそうね紗奈」
「う、うんそうだね」
そういったものの紗奈の心の中では
(拓馬ったら私と話す時より楽しそううじゃん)
と思っていると…
「紗奈ちゃんこっちきて」
と、いつの間にか拓馬から離れていた
牡丹が紗奈を呼び出した。
「どうしたの」
「耳かして」
そう言われて耳を貸した紗奈は
「大丈夫私はとったりしないよ
二人が付き合えるように応援してるね」
と、牡丹に耳打ちをされ
紗奈は顔を赤くしながら
「ぼ、牡丹ちゃん!急に何いってるの」
「だってさっき明らかに嫉妬してる
顔してたよ笑」
「え!うそそんな顔してた?
だとしたらごめん嫌な思いしたよね
せっかく楽しく話してたのに」
「そんな気にしなくて良いよ
私は今の友達と仲良く話をするのが楽しくて
だから今の関係が壊れることはしないから
安心して
だからさ、これからもよろしくね」
「もちろんよろしくね」
その後も二人が仲良しそうに遠くで
話してるのをみていた4人は
「何話してるかわからないけど
私が心配しなくてもあの二人
うまくやれそうね」
「あの二人ならこの前遊んだ時には
もう仲良かったぞ」
「そういう意味じゃないわよ
なんと言えば良いのかしら
うーん…」
「きっと桃華ちゃんが言いたいのは、
紗奈ちゃんはずっと拓馬くんたちと
つまり決まった人たちとしか仲良くして
こなかったからそれが心配だったんだよね」
「昌也のいうとおりだわ、それよ」
「まぁ大丈夫っしょ
それにもっとみんなと関わった
方が紗奈ちゃんのためになるし
みんなが紗奈ちゃんの発作の対処法について
知ってもらった方が対応できる人が増える
からよ」
「それもそうね優吾のいう通りね
私たち以外とも関係を持った方が
紗奈が成長するいいチャンスかもね」
「他の人と関係を持った方がいいか…」
「ん?どうしたの拓馬っち」
「いやなんでもねぇ」
そんな話をしていると
教室のドアが開いた。
「お前ら席につけ」
佐原が教室に来たので一同は席に着いた。
全員が席に着きだまったのを確認した佐原は
「言い忘れていたんだが、
今日からうちのクラスに転校生が
入ることになった」
「転校生かー、どんな子だろう」
「女の子がいいなー」
佐原の言葉にクラス内は騒ぎ始めたので、
「はいお前ら静かにしろ」
クラスはまた沈黙になった。
「よし、だまったな。
待たせて悪かった、入ってこい」
佐原の一言に外から
明るめの金髪「ダークブロンド」
でロングヘアーの女子生徒が入ってきた
「自己紹介を頼む」
するとその女子生徒は
黒板に自分の名前を書き
「谷野山高校から来た鈴原希実よ
よろしく」
鈴原が自己紹介を済ませると
拍手音が鳴る。
「席は空いてる席に座ってくれ
と言っても二つあるな
まぁあれだ好きな方に座ってくれ」
「わかりました」
佐原が言った空いてる席というのは、
一つは優吾の隣、
そしてもう一つが紗奈の隣だ。
拓馬の隣は紗奈じゃないが
同じ班にはいる。
というのも紗奈のお母さんが近くに
知り合いを置いて欲しいと
頼んでおいたようで、
そのことは席替えの際、
佐原の口から
クラス内に事情を説明してあるので、
拓馬がそばにいてもなにも言わないのだ。
話は戻り、
佐原に好きな席に座ってくれと
言われた鈴原は紗奈の隣に座った。
チェック済み
「えっと鈴原さんよろしくね」
紗奈は緊張しながらも鈴原に話しかけたが…
「えー、よろしく」
と冷たくあしらわれてしまった。
「ここでもう一つみんなに
言っておくことがある」
鈴原が席に座ったのを確認した佐原は
徐に話し始めた。
「実はな近いうちクラスのメンバーが増える」
その一言に
またクラス内が騒がしくなってしまったので
「みんな今は話を聞こう」
と、クラスの委員長がわりの昌也が
言うのでみんな黙り込んだ
「清水ありがとうな」
「いえ、それより今の話って転校生がもう一人増えるってことでいいんですか」
「まぁそうだいつ来るかわからんが
少なくとも1学期中には来ると思うから
わかり次第また連絡する」
「分かりました」
佐原の話を聞き一同は返事をした
「よし、遅くなったがホームルームを始める」
牡丹とますます仲良くなっていく拓馬たち。
そんな時転校生鈴原希実がやってきた
果たして隣になった紗奈は仲良くできるのか
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