第4話「友達」

Aパート


「クラスで噂になってるけど

紗奈ちゃんと拓馬くんって付き合ってるの?」


「ん!?」


「ゴホ!ゴホ!」


牡丹の質問に紗奈は口に含んでいた飲み物を飲み込むが、

拓馬は動揺し吹き出してしまった。


「え!ちょっと、拓馬大丈夫?」


「うん大丈夫」


「ごめん私のせいで」


「店員さん、すみませんがふきんお願いします」


「はい!かしこまりました。

少々お待ちください」


店員は持ってきたフキンで

机の上を拭き終えると

その場を後にした。


その後沈黙が続き拓馬が口を開いた。


「僕たちはまだ付き合ってないよ

そうだよな紗奈」


「う、うん。

拓馬のいう通り私たちは付き合ってないよ」


そうは言ったけれど

紗奈の心はモヤモヤしていた。


「やっぱり拓馬は私のことは

ただの幼馴染としか思ってないよね」


と、紗奈が思っていると


「高校卒業してお互いに違う道に進んでも

僕たちはずっと仲良しでいられると思うよ」


「それってまだ私、拓馬と付き合えるチャンス可能性があるっていうことでいいんだよね」


と一人で思っていた紗奈であった。


「私、みんなと卒業しても

仲良しな関係になれるのかな」


「牡丹ちゃんだって私たちともう

友達だから仲良くしよう」


「できるかな」


「できるよ私たちはもう友達だし

優吾くんと桃香だって牡丹ちゃんなら

なかよくできるよ」


「そうだよね

明日から積極的に話しかけないと」


「頑張って牡丹ちゃん」


「うん」


その後パンケーキを食べ終えた拓馬たちは

ゲームセンターで遊んだり

女性陣はコスメを見たり

お出かけを楽しんだのち

4人は解散した。

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