4話Bパート

B


拓馬と紗奈は帰り道が同じなので

一緒に帰っていた


「今日は楽しかったね拓馬」


「そうだな」


その後も二人は歩いていると…


「なぁ紗奈」


「ん?なに?」


「あのことみんなに早めに言っとけよ」


「うんわかってる

心臓弁膜症のことでしょ」


心臓弁膜症とは、

弁が加齢・感染症・外傷・先天的

(生まれつき)などの問題によって正常に機能しなくなることで、心臓のポンプ機能に様々な支障をきたした状態を言います。


軽い運動はできるのだがやりすぎると

発作が出るそれを薬で抑えることがある。


自然に治るとこがないので早期発見が

大切な病気になっている。


紗奈は生まれつき体が弱かったため

中学校の頃に喘息は治ったんだが、


高校になって心臓弁膜症に

なってしまったのだ。


「紗奈の気持ちはわかるけど

何かあってからじゃ遅いぞ」


「それはわかってるけど

本当は拓馬にもギリギリまで

言わないでおこうと思ったんだよ

心配かけたくないから」


「それは悪かったよ

母さんったら俺がもう紗奈から聞いてるもんかと思って話したみたいだし」


紗奈は拓馬に内緒にしていたかったのだが

紗奈のお母さんから聞いた麻耶が

拓馬に話したことをきっかけに知ったのだ


なので牡丹と昌也はもちろん

優吾と桃香も知らないのだ


「早めに打ち明けた方が紗奈のためだぞ」


「うん、わかった。なるべく早く言うね」


「うんそうしてくれ

あと何かわかったらすぐに言うんだぞ」


「もぉーわかってるって心配しすぎだよ」


「悪い悪い」


その後も二人は

明日からの学校が楽しみなことや

今日の話をしながら

夕焼けが差し込む中二人は帰っていった


C

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