Eパート


「お待たせしました

こちらイチスペパンになります」


「美味しそう」


その後も四人が話していると

頼んでおいた噂のイチスペパンが

届いた。



薄っすらピンク色に染まった生地に

生地より濃いピンク色のアイス2個

が乗っかっており

そしていちごのクリームが

たくさんかかっていた」



「イチスペパンって

いちごをたくさん使ったパンケーキの

ことだったんだね」


「クリームとアイスにジャム、

それにパンケーキの生地にも練り込まれてて

これでもかってぐらい使ってるのに

追いでトッピングもされてて贅沢だね」


「そうなんだよ

しかも!この量使ってるのに

1000円で食べれるのが

すげーんだよ。


普通この量使ってたら

1500円以上かかるんだぞ


しかもしかも!

こんなにも使ってるのにも関わらず

甘さがしつこくなくて何枚でも

食べれるんだよ」


拓馬がイチスペパンの魅力について熱弁をしていると


「拓馬ったら熱弁しすぎ

私、早く食べたいよ」


「おっとわりぃじゃあ食べるか」


「そうだねアイスが溶けないうちに

食べちゃおっか」


「紗奈ちゃん食べる前にちょっと良いかな?」


「どうしたの?」


「ごめん食べる前に

みんなでパンケーキと一緒に写真を

撮りたいんだけど良いかな

私そういうのに憧れてて」


「もちろんいいよ

なら早く撮ろ」


四人はは牡丹のスマホで

写真を撮り終えると


「みんなありがとう」


「気にしなくて良いぞもう友達だしよ」


「そうだよまた一緒に撮ろうよ」


「紗奈ちゃんのいう通りたくさん撮って

思い出を刻もう」


「うん」


牡丹が嬉しそうに反応したその時


「グゥーー!」


と大きなお腹の鳴る音が聞こえたが

一同は犯人がすぐにわかった。


なぜなら紗奈が恥ずかしそうに

顔を真っ赤にしていたからだ


「ごめんお腹空いてて」


「気にすんなって

照れてる紗奈も可愛いぞ」


「もぉー!すぐ可愛いって言わないでよ」


「だって事実だし」


拓馬の回答にますます顔を赤くしながら

紗奈は


「拓馬ったらそんなことばっか言ってないで

早く食べようぜ」


「そうだな、また紗奈のお腹がなる前に

食べるか」


「それ以上言ったらイチスペパン貰うから」


「ごめん悪かったよ

今度本奢るからそれで許してくれよ」


「2冊買ってくれるんなら

許してあげる」


「わかった買ってやるから

パンケーキは食べないでくれ頼む」


「なら良いよ許してあげる。

私優しいから感謝してね」


「紗奈に許してもらえて

感謝してます」


紗奈には敵わない拓馬、

その光景を見て3人は

笑いあっていたのであった。


「いただきます」


一悶着ありつつ

四人はイチスペパンを食べ始めた。


「何これ!すごい美味しい

私これハマっちゃう」


「うん、拓馬くんのいう通り

甘さ控えめで美味しい。


そういえばホットケーキとパンケーキ

って何が違うんだろう」


「確かにそれは気になるね

拓馬は違い知ってる」



ふと気になった二人は

拓馬にきくと


「あーそれはな

ほとんど違いはないんだ」


「そうなの」


「料理としては同じなんだけど

薄く焼いたのがパンケーキ

分厚く焼いたのがホットケーキなんだよ


ちなみにパンケーキのパンって

フライパンで気軽に食べれるから

パンケーキって言われてるんだって」


「じゃ、じゃあフライパンで薄〜く

ホットケーキを焼いたら

パンケーキっていうことになるんだ」


「そういうことになるね」


「知らなかったね」


「うん。勉強になったね」


パンケーキとホットケーキの違いについて

食べながら話していると


「拓馬くんと紗奈ちゃんに気になってたこと

聞いて良いかな」


「うん、良いぞ」


「なんでも聞いて」


牡丹が聞いてきたので

了承した上二人は飲み物を飲むと


「クラスで噂になってるけど

紗奈ちゃんと拓馬くんって付き合ってるの?  」


と聞き出した

果たして牡丹の質問に二人は

どう答えるのか        

   第3話『友達になる権利』end

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