第5話Cパート

「え‼︎桃香と鈴原さん⁉︎」


桃香が鈴原の手を引きながら

教室に入ってきたので教室内では

ざわめきが聞こえてきたが

それを無視し紗奈の前に行くと

桃香は


「5分で終わらすからみんな来てくれる」


その言葉に

いつも話すメンバーが来た。


「急にどうしたの桃香、鈴原さんを連れてきて」


「ついに拷問する趣味を見つけたから

見てほしいんだね。

安心してどんな酷い拷問だろうと

僕らは味方だから」


「んなわけないでしょ」


と桃香たちのところに来た優吾が

早速ボケたので

強くツッコミを入れた桃香であった


みんながきたのを確認した桃香が

鈴原の背中をポンっと叩き


「鈴原さん私たちと同じ小学校だったのよ

しかも三年生からずっと同じクラスよ」


それを言われ拓馬は思い出した。


「髪色が変わってたりメガネ外したりしてて

気づかなかったけど

もしかして佐江山さん!?」


「えーそうよ

赤石くんよく覚えてたわね

私、結構地味だったのに」


桃香の一言に


拓馬思い出し名前を言うと

鈴原は返事を返すと…


「佐江山さんだったんだ

卒業式ぶりだよね

気づかなくてごめんね

元気だった?」


「えー元気だったわ

伊藤さんも元気そうで安心したわ


「俺全然気づかなかった

俺は元気だったぜ」


「ふふ(笑)科山くんは相変わらずね」


「そっか中学でこっちにきたんだね

転校してきてから話しかけられなくて

ごめんね」


「気にしなくていいわよ

清水くんとも卒業して以来ね。


て言っても1ヶ月しか経ってないけれど」


「また鈴原さんに会えて私嬉しい」


次々と会話をする鈴原たち

最後に紗奈が言葉を発すると

我慢していた鈴原の糸が切れ


「私も会いたかったよー紗奈ちゃん!!」


と抱きついた


「え!ちょっと鈴原さん!?」


「あちゃーやっぱこうなるわね」


「どう言うことだ」


「この子どうやら女の子が好きすぎる

変態みたいなのよ」


「誰が変態よ」


「あんたがよ」


それを見て一同が笑うと


「でも良かった

隣の席が鈴原さんで仲良くなれそう」


「ほんとに私仲良くなっていいの」


「どういうこと」


抱きついていた鈴原は

紗奈から離れ


「だって私転校してきた日からずっと

紗奈ちゃんに酷いこと言ってたよ

そんなの許されるわけないよ」


と強く両手を握りしめ、


自分のやってきたことに

強く反省する鈴原。


転校してから鈴原に優しく

喋りかけてきてくれた紗奈だけではなく

クラスの人たちに冷たい態度をとっていた。


元々は暗い性格をしていたので、

そのことを気にしていた。


きっと鈴原は強くなろうと

しすぎたのかもしれない。

そんな鈴原に対し紗奈たちは…


「私たちはくるもの拒まずにみんなと仲良くなりたいって言ってるのよ。

ね!紗奈」


「うん!桃香のいう通りだよ。


私はねどんだけ冷たい態度ををとられても

友達になりたいっていうならなってあげるの、


だってそれで断ったらその人が可哀想だから。


悪いことしたと思ったんなら、


その分仲良くしてくれれば

私たちはいいんだよ。


その悪いことした分今まで以上に仲良くなろ」


それを聞き鈴原は何か吹っ切れ…


「うん。

本当にありがとう、

これからもよろしくね」


(紗奈ちゃんはもちろん

みんな優しい

悪いことした分みんなと仲良くならなくちゃ)


と思う鈴原であった。

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