第7話Bパート
学校に着くと
昌也と合流して話が盛り上がっていた。
もちろん紗奈が
クラス委員長をやることを伝えた。
「うぃーす」
7人が話で盛り上がっていると
佐原が頭をかきながら扉を開けて
クラスに入ってきた。
それをみて一同は席につき
いつもの朝の会が済まされていく。
そして佐原の話の時間になった。
「月曜言った通り
学級長、副学級長、書記二人を決めるぞ
立候補者はいるか?」
クラスのみんな手を上げない中
紗奈は手を上げた。
それにみんなはざわつき始める
「お前らざわつくなよ神山は何をやりたいんだ」
「学級長をやりたいです」
「ほー神山は学級長かわかった
他にやりたいやつがいなければクラス委員長は神山で行くけど他にいるか」
そういうと誰も手を上げなかったので
「よしじゃあ決定だな
じゃあ副学級長やりたい奴いるか」
その言葉に拓馬が手をあげた。
「僕が立候補します」
「うんだろうな
他にいなければ赤石にするぞ」
そしてまた手を挙げなかった。
「よし書記決めは神山が指揮してみろ
赤石はそのサポートを頼む」
その言葉に二人は驚きつつハイっと返事をして
慌てて黒板の方えと向かった。
向かってる道中紗奈は
(初仕事だから緊張する)
と、おもっきり緊張していた
それを察してみんなの前へ立つまえに
紗奈の耳元で
「大丈夫俺がいるから』
と拓馬のその言葉に紗奈は
落ち着きを取り戻した。
「えっとじゃあ書記を決めようと
思います誰か立候補者はいますか」
その言葉にやっぱりみんなは手を上げなかった
学生は周りの空気を読んで行動してしまうことがよくあることで
例えばクラスのいじめがあったとする。
それを報告したいけど報告をすれば
それが自分に返ってくる人はそれを恐れ
報告ができない。
今この状況もそうだ
ここで手を挙げるとクラスに浮かれる
人は誰かに嫌われるのをいやがる生物。
人を好むのだもちろん。
一人がいいっていう人もいるけれど
それは少数派に過ぎない。
そういう人たちが結局省かれてしまうのだ。
「誰もやってくれないよね」
と思っていた。
一方拓馬は
「あの手を俺の口から言うしかないのか
佐原先生から言って欲しかったけど」
そんなことを思っていると
「誰もやらないなら俺やるぜ紗奈ちゃん」
と優吾が名乗りをあげた
「え!いいの?」
「もちろんだぜ!」
「サンキューな優吾」
「おうよ!」
「決まりだな。
科山こっちに来てくれ」
「了解っす」
そして優吾は嬉しそうに前へ出た
すると佐原がすかさず紗奈に話しかけた。
「なんなら仲良し組でやってもいいんだぞその方が神山の体調崩した時対応できるだろ」
「でもそうなると人数オーバーしませんか
他にも役割決めなくちゃいけませんよね」
「そうだな
それなら仲良し組は7人だろ。
学級長は神山、副は赤石で
書記に科山ともう一人、
入ったとしてもあと3人余るから
その3人はプリントを配る係と保健係を
両立しながらやればいいんじゃねぇのか。
それにある程度人いた方が文化祭の時、
楽でいいだろうし。
お前ら7人ならある程度人望はあるだろ。
もう一人欲しけりゃ
転校生に頼めばいいだろし。」
「なるほど先を見越しての人選か
わかりました僕たちでやってみます
転校生の子にもお願いするかは
またいいます」
「わかった
とりあえず朝の会は終わりにする
神山たちは残りの分担が決まり次第
俺に伝えに来てくれ」
「わかりました」
そして朝の会が終わり
3人はそのまんま拓馬の席で話をしていた
「とりあえず残りどうしようか」
「紗奈の言うとおりだな
桃香ちゃんたちが来れば話が進むんだけど」
「流石に来るわよ」
そこに残りの仲良しメンバーが
集まった。
「もうー勝手私たちの意見も聞かないで
まぁいいけどさ」
「なんかすごいことになったね」
「紗奈ちゃんたちと初めての大型共同作業
紗奈ちゃんたちのメイド姿見れるとなると
嬉し過ぎて軽く死ねるわ」
「はいはいまた変人がいまーす」
「ちょっと誰のことよ!」
「まぁまぁ落ち着いて」
「みんなごめんね」
そんな会話していると
申し訳ないと思った紗奈が謝った。
「まぁいいわよ
紗奈が学級長やるって聞いて私も書記やるって決めたしそれに馴染んでるメンバーの方が
私もやりやすいし」
「桃香」
「私も人見知りな性格を治したいから
紗奈ちゃんの役に立てるように頑張るね!」
「牡丹ちゃん」
「まぁなった理由ともかく
僕たちで紗奈ちゃん
拓馬くんを全力でサポートするから
みんなでがんばろ」
「昌也くんもありがとう」
「それでさやっぱり文化祭は
猫耳喫茶なんてどうかしら?」
ほとんどの頭にははてなマークが浮かんだ
「希美ちゃん気が早いよ
でもその猫耳喫茶って何」
すると両手をくんで両目をキラキラさせながら
桃香は熱弁し始めた
「定員が猫耳つけて
いらっしゃいませご主人様にゃんにゃんって
やるの。
あとはね、おいしくなーれ
にゃんにゃんにゃんってやるの
可愛い女の子の可愛さなんて無限大だから」
「希美ちゃんそれは恥ずかしいよ
牡丹ちゃんもそう思うよね」
「…」
「牡丹ちゃん?」
希美の提案に恥ずかしい紗奈は
牡丹にも同意を求めると何やら暗い顔を
していた。
すると…
「希美ちゃん」
「!!!!?」
と、いきなり希望の手を掴み!
「どうせなら尻尾をつけないと
そうすれば擬人化した猫メイドの
カフェ喫茶になって
もっと可愛いよ
もちろん!男子はケモ耳執事
すごくかっこいい時あるのにたまに甘えれば
人気になること間違いなしだよ!」
それに照れながらも嬉しさが勝ち、
「いいわね!それ
うちの男子者はかっこいいからいけるわよ」
「はいはい、二人とも一旦落ち着きなさい
紗奈が恥ずかしがってるわよ」
そう言われた二人は紗奈の方を見ると
確かに顔を赤くしていた。
「ご、ごめん二人のこと考えずに」
「き、気にしなくていいよ
文化祭のことはその時期になったら考えよ」
「そうだね」
「でもさっきの恥ずかしがっている
紗奈ちゃん可愛かったな」
「希美ちゃん恥ずかしいから一旦やめてよ」
「いいじゃん女子にとっては
可愛いは最高の褒め言葉だよ
ついでに恥ずかしがってる紗奈ちゃんの写真
撮らせてもらおうかな『カシャ』」
「え!恥ずかしいよ」
「消したほうがいい?」
「消したくないなら消さなくてもいいよ」
「よしじゃあもう少し撮らせてもらお」
「え!なんでそんなことになるの」
とまだ恥ずかしがってる
紗奈を近くで話を聞いていた拓馬は
「恥ずかしがってる紗奈も可愛いよな
希美ちゃんナイス」
と思っていたのであった
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