第7話『可愛さなんて無限大』

今回の話は前回の続きである。


紗奈と桃香が仲直りしたその日の朝

みんなで仲良く歩いていた。


「みんなで話しながら行くほうが

楽しくてやっぱりいいね。

今私すごく楽しい」


久しぶりのみんなでの登校に

紗奈は嬉しそうにしていた。


それは紗奈だけではなく


「そうねみんなで話しながら行ったほうが

1日がいい気分で始められるわね」


つい昨日まで喧嘩をしていたとは

思えないぐらい仲良く話をしていた。


みんなで歩きながら話をしていると、


「なぁ、学級長誰にするか決めた?」


「そういえば今日決めるんだっけ」


「紗奈とのことがあったから頭に入って

なかったわ」


「まぁ誰でもいいんじゃない?」


「そのことなんだけどさ」


そこに黙っていた紗奈が声を発した。


「どうしたのよ紗奈」


「私学級長やろうと思ってるんだよね」


その言葉に拓馬以外は驚いていた


「おー!まじか」


「いいと思うけどさ拓馬くんはどうなのよ

紗奈が学級長になりたいこと聞いてたの?」


「うん聞いてたよ昨日の夜に」



時はさかのぼり。

前日の電話し終わってすぐに戻る


(これで仲直りできるといいんだけど)


プルルル!プルルル!


「って紗奈?どうしたんだ」


「あのさ相談したいことがあるんだけど」


「どうした?」


「私、クラス委員長やってみたいんだよね」


「いいじゃねぇのか。

お前がやってみたいと思ったんなら

俺は応援してやるよ」


「ありがとう私頑張るよ

それでね拓馬にお願いがあるんだけど」


「ん?なんだ」


「拓馬に副委員長やってほしくて」


「なんだそんなことかいいぞ

なんなら今それ言おうと思ってたし」


「え!そうなの」


「うん

前に桃香ちゃんが言ってたんだ

もっとクラスメイトと関わった方が

紗奈が成長するいいチャンスって。


だからクラス委員長を決めるって言われた時

これだと思ったんだ」


そっかじゃあお願いしてもいい?」


「じゃあよ一つ約束な」


「ん?何」


「俺がそばにいてやるからよ

お前は無理をしないでやりたいようにやれ。


後悔しないようにな」


「わかったじゃあまた明日」



「おう!また明日な」

と電話を切った二人


そして時は戻り


「ていうことがあってよ

俺が副委員長を立候補しようと思ってる」


と昨日の電話での出来事を言い終えると


「まぁそれがいいね

紗奈ちゃんが委員長やるなら」


と希美が賛成したのを聞いていたメンバーは


「てっきり希美のことだから

私やりたいっていうと思ってたわ」


「本当ならやりたいけど

紗奈ちゃんの喘息の対応できるの拓馬くんだし

それに…」


希実の脳裏に

過去がフラッシュバックされた

それは紗奈が小学生ぐらいの時

紗奈が苦しんでる姿があった

その過去話はまた後日


「ん?どうしたのよ希美」



「なんでもないわよ

でも一緒にやれたらいいなっていうのが

本音よね」


「仕事やらなくてクラスが崩壊するわ』


「ちょっとそれどういう意味よ!」


「そのまんまの意味よ」


「私だってやる時はちゃんとやるわよ」


そんな会話をしていると一同は学校についた

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