金青の剣士と緋色の幼子

　西暦二一九七年、日本。ダンジョンが出現してから約一世紀が経つ。
　ダンジョン配信が娯楽化して久しい中、主人公である清巳も配信で弟妹の惚気をつらつらと垂れ流していた。

　ある日、潜っているダンジョンで変異個体の出現に伴う救助要請があった。向かった先で、清巳は変異個体を倒したと思しき少女に後始末を押しつけられる。

　その後、依頼により少女と接触する事になったが、少女の態度は取り付く島もない。しかし、なぜか態度を一転させた少女――静につきまとわれるように。

　一見、平穏に過ぎていく日常の裏でダンジョンの異変は着々と進んでいく――。