第10話 犬の学校

 先週から毎週土曜日、ドックスクールへ通っています。


 ペットグッズの専門店や獣医さんのところへ行くと、必ず「ドッグスクールあります」という張り紙を見かけます。

「スクール」と言っても、特別な施設があるわけではなく、お店や病院の敷地内でトレーナーさんが講習をするという、非常に簡単なものです。


 私たち家族四人+一匹が通っているのは、近所の獣医さん開催のスクール。毎週一時間、全部で四回。医院の動物看護師でもあるドッグトレーナーさんが、犬のしつけ方などを教えてくださいます。


 なので、犬の学校と言っても、勉強するのは主に飼い主のほうです。


 このトレーナーさん、ご家庭に子どもが四人、犬が三匹(うち一匹は70キロ超えのグレート・デーン)がいらっしゃるママなんですが、身長が153センチの私よりも小さい小柄な女性。


 犬にも人間にも笑顔の明るい方で、ちっとも怖くないのに、なぜか「この人には逆らえない」っていうオーラがあります(笑)


 講習では、その場にいる犬に参加してもらって、しつけのデモンストレーションをされるのですが、ウチの愛犬キャスパーも、このトレーナーさんにかかると大人しく指示に従うので驚きです。


 トレーナーさんの犬たちは、例えば犬を同伴できるカフェなどで「そこで大人しくしてなさい」と指示されると、「もう動いていいよ」と言われるまで、一時間でも二時間でも、昼寝などしつつ待っててくれるそうです。トレーナーさんに言わせると、「どんな犬もできる」そうです。


 キャスパーはもちろんそんなことはできないのですが、「犬ってそんなことができるのか!」とびっくりでした。


 毎週宿題がありまして。一番最初の宿題は「お座り」をさせてから、「動いていいよ」と言うまでずっとお座りのままで待っている練習でした。トレーナーさんに教えてもらった通りにやると、キャスパーも数分ならできるようになったので、さすがプロだな〜と思います。


 他にもたくさん習ったんですけど、やり方を習ったところで、繰り返し練習しないとできないので、まだまだ道のりは長そうです。

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