第20話 一日ダラダラして過ごしました〜

 今日は、待ちに待ったごほうびの日、名付けて「明日死んでも後悔しない日」です。


 出だしは好調でした。朝6時に起きて(←前日10時に寝たので)徒歩10分以内にある市営プールへ。今メルボルンは真冬なのですが、例年以上に気温が低く、今朝の6時は5度。


 コートを着込んで外へ出ました。私は朝型なので、寒くても朝外に出るのが好きです。人がほとんどいなくて、まだ薄暗い時間に外へ出ると、なんだかとても自由な気持ちになります。


 ご近所にある市営プールは、ジムも併設してあり、朝6時半にして、割と多くの人がジムで運動してました。こんな時間に訪れたのは初めてでしたが、朝からジム行く人って多いんですねぇ。みんな偉いなー。


 プールの料金を払う時に、スタッフの方から「プール、あなたが今日の一番乗りかもしれませんよ」と言われて、ちょっとテンションが上がりましたが、実際に行ってみたら、すでに10人くらい泳いでいらっしゃいました。おいスタッフさん、大丈夫かい。


 スパとサウナだけに興味があったのですが、せっかくプールに来て泳がないというのもなんなので、100メートルだけやっつけで泳いだ後、サウナへ。寒がりなので、ずーーーーっと入っていられるんですが、スチームルームも試したくて移動。さらにスパの泡でこりをほぐして(←こってないのに)、またサウナへ戻り、のぼせる直前まで体温をあげました。


 さて! 本日のメインイベントは、サウナでポカポカに温まった体で外に出て朝日をながめること。


 空が白々と明るくなってきたタイミングで、いざ、中庭へ出てみました。


 ぎゃー! さ、寒い! なんてったって、芝が霜で真っ白。踏むとシャリシャリするくらいで、足の裏の感覚が1分もしないうちになくなりました。


 本当は、芝生に寝転がって朝日をながめる予定でしたが、まず、角度的に朝日が見えない(笑)。霜の降りた芝生に寝転がる根性もありません。


 ということで、どんどん明るくなっていく美しい空を眺めながら深呼吸をし、2分くらいで室内へ戻りました。


 うん、もう、十分(笑)。目標は達成しました。満足です。


 シャワーを浴びた後に着替えて、帰宅する途中でパン屋さんへより、焼きたてのパンを購入。普段だったら買わない甘い系のパン(ラズベリーとホワイトチョコのスコーンと、シナモンロール)を買って帰りました。


 自宅へ戻ってもまだ8時前。こちらの小学校は9時始まりなので、夫も子どもたちもまだ家で準備をしてました。一緒に朝ご飯を食べて、お見送り。娘が「お母さん、今日お仕事お休みするの? ずる〜い!」と言われて、「あんたも大人になったら、自分が好きな日に休んだりできるよ。にひひひ」と言っておきました。


 大人のほうが自由なことって、案外多いと思うんですよね。子どもって、大人にない特別なものをたくさん持っていると思いますが、立場的には圧倒的に弱くて、不自由な身分だよなぁと思います。


 そんなことはさておき、さっと朝ご飯の片付けをしたら、ママ友さん達とカフェへ。週三日、週四日で働いている人がけっこういるので、たまに集まるんですが、おしゃべりしていると、二時間くらいすぐにたちます。


 家へ帰ったら、ネットをダラダラと徘徊したり、「いつか時間のある時にやろう」と思ってた細々とした仕事(ほつれていたセーターの修復とか)をしたり、洗濯したりしてるうちに、子どもが帰ってきました。


 あーーっという間でしたねー。何か特別な日を設けても、あんまり特別なことをしないまま過ぎてしまうものだな、と常々思っていますが、今回は、なんかそういう日にしたかったんですよ。ダラーっと過ごす隙間みたいな日。


 でも、それだけだとちょっと惜しいので、朝一番に泳ぐというイベントを入れてみたのでした。


 あと3日は余裕でダラダラできるなーというのが、たった今の感想です。あんまり暇だと病みそうですけれども、私は何日くらい病まずにダラダラできるのか、興味があります。お金の余裕さえあれば、1ヶ月くらいはいけそうであります。


 お友達に、2年ほどブラブラしていた女性がいます。もともととても働き者の彼女。日本料理屋さんを5年ほど経営して、そのビジネスを売ったお金で無職生活をエンジョイしていました。


「3ヶ月くらいで飽きて、働きたくなるかなと思ってたら、全然働きたいって気持ちがわかなくてびっくりした」と笑っていました。病まずにブラブラできるって、案外、誰もができることじゃないと思うので、そういう人に憧れがあります。矛盾しますが、努力を継続できる方に対しても強い憧れがあります。


 みなさんは、どのくらい病まずにダラダラできそうです?

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