第38話 クリスマスパーティー
水曜日の夜にこのエッセイを書いているのですが、このエッセイが公開される頃、私は職場のクリスマスパーティーに参加しています。
クリスマスパーティーや忘年会など、親睦を深めるための職場のイベントって、会社によってもいろいろ、国が違えばさらに違いますよね。
さらには、同じ会社でも社長が変わると社風も変わり、職場のイベントも変わったりするかと思います。
私は同じ会社に六年半勤めていますが、その間に社長が一度変わり、三回も大きなリストラがあり、二つの部署が丸ごと潰れました……。
そんな経緯で、クリスマスパーティーも、それはそれはいろいろと変化がありました。
一番最初に参加したパーティーが一番大きかったですね〜。社員にけっこうな数の元ミュージシャンやアマチュアのバンドマンがいたので、社員による生バンドがありました。プロ並みにうまかったです。
ドレスコードが「宇宙」でした。本物の自転車のハンドル&カゴの中に、めっちゃリアルなETのぬいぐるみを入れたものを腰に付けて来た人が「ベスト衣装」の栄誉を獲得し、商品券とワインのセットみたいな賞品をもらっていました。
そんなアホな衣装を着て来た人が、当時のCMO(最高マーケティング責任者)の女性(おそらく五十代)だったのが感慨深かったです。当時の社長(六十代女性・美人)もミニスカ宇宙人の格好をしてました。
家族や恋人を連れて来てもよく、小さな子どもたちにはサンタさんの格好をした社員がプレゼントを配っていました。
元・社員もたくさん参加していてびっくりしたのを覚えています。オーストラリアでも元・社員をパーティーに呼ぶのは珍しいのですが、「会社を去ってもみんなファミリー」の精神のある会社でした。
最後にはDJが来て、ほどよく酔っ払った大人と元気な子どもが一緒に踊りました。
三回のリストラで社員が三分の一になり、元ミュージシャンやバンドマンの社員もほぼいなくなり、クリスマスパーティーは年々小規模に……。2020年と2021年はコロナで中止になり、2022年にやっとパーティーが開けた時は、社風もガラッと変わっていました。
パーティーもね、だいぶ地味になりましたよ。でも、去年までは「飲み会」というより、ちゃんとパーティーだったんです。楽しいドレスコードもありましたし、ローンボウルズというイギリス発祥のゲームをみんなでやったりしました。
今年はというと……仕事終わりにパブに行くだけです。予算の関係で家族や恋人を連れて来てはダメだし、元社員も呼ばれていません。
それでも、タダ酒・タダ飯をいただけるのだから文句を言っちゃぁバチが当たります。職場で仲の良い人たちと仕事以外の話で盛り上がったり、今まであまり接点のなかった人たちと仲良くできるいい機会ですし、けっこう楽しみにしています。
生バンドや仮装やローンボウルズがなくても、酔っ払っておしゃべりできれば、十分に楽しいと思います。
それでもやっぱり、「世は無常」って寂しいものがあります。「古き良きクリスマスパーティー」を知ってる社員もずいぶん少なくなりました。まだ六年半しか経ってないのに!
そういえば、夫が二十代の時に勤めていた会社では、ミステリーツアーで、ヘリコプターに乗ってワイナリーに連れて行ったりしてもらってました。社員が男性四人というデザインの会社で、社長が二人。二人の社長はどちらも三十代の男性でした。みんな若かったなーって、こちらも感慨深いです。
クリスマスパーティーや忘年会のような、仕事に関係ないイベントにこそ、その会社の社風がよく出るような気がするのですが、どうですかね。会社が儲かってるかどうかも、だいぶ反映される気がします。
みなさまの職場のイベントはどんな感じですか?
追記:カクコン始まりましたね! あんまり読めてないのですが、ボチボチ読んで行きます。参加者のみなさま、応援しております〜!
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