第11話 大人の階段

 娘が初潮を迎えました。


 コレ書いちゃっていいのかなと一瞬思いましたが、ほぼ100%の確率でバレないのでセーフとします。


 いゃ〜なんかもう、感慨深いですねぇ……。片手に乗るサイズだったあの子が(ホロリ)。


 教えてくれた時、ポジティブであっけらかんとしていたのでホッとしました。


 仲の良い女の子の数人が一足早く迎えていて、いろいろ教えてくれていたのが本当によかったなと思います。


 その日を迎えることが、娘にとってポジティブな経験になるといいなと思い、初潮を迎えたばかりの子のママさんにアドバイスをいただきました。


 すてきなヒントをいろいろいただいたんですが、その中の二つを採用することに。一つは、その日が来たらプレゼントをあげること。もう一つは、初潮を迎えた後に二人でドレスアップしてアフタヌーンティー(イギリス式のゴージャスなお茶会)に行くこと。「もうレディの仲間入りよ」っていう儀式ですね。


 半年ほど前、「そろそろかな〜」という予兆があったので、娘と二人でその日のためのプレゼントを一緒に買いに行きました。


 娘が選んだのはボディショップのスキンケア用品。ナプキンを入れるかわいいポーチと一緒に購入して、私が保管していました。


「おめでとう」と言ってわたしたら、とっても嬉しそうにしてました。アフタヌーンティーは今週末に行く予定です♪


 子どもがいると、折に触れて自分の子ども時代を思い出しますが、今回も例にもれず、自分が初潮を迎えた時を思い出しました。


 母に伝えたら、大げさにせず「あら、おめでとう〜」って言ってくれたのがうれしかったです。


 が! 田舎の風習で、その当時はお赤飯を炊かないといけなくて、それがむちゃくちゃ恥ずかしかったのを覚えています。


 食卓で父が「この赤飯はまりこのお祝いだから」と照れながら家族のみんなに発表したため、「余計なことを〜! ギリギリ(←歯ぎしり)と心の中で悶絶しました。


 娘が初潮を迎えたら二の鉄はふむまい、と思っていましたが、娘の本音はどうだったのかなぁ。


 生理になるって、正直、楽しいことでもなんでもないんですよ。生理痛がひどい女性はたくさんいるし(私は幸運なことに悩まされたことがほぼないんですが)、こればっかりは、「なんで女だけ。不公平だ」と思う女性も少なくないんじゃないでしょうか。


 それに加えて、一昔前までは「けがれ」「恥ずべきもの」「口に出しちゃいけないもの」と思われていて、今でさえ生理痛は「ひたすら隠して耐える」女性が多いかもしれません。


 貧しくて生理用品が買えず、整理中は学校に行けない女子も多数います。貧しい国だけかと思いきや、そんなことはありません。


 スコットランドでは4人に1人の女性が「生理用品が買えなくて学校に行けなかったことがある」とある調査で回答したため、今では図書館や学校などの公共施設に、誰もが使っていい生理用品が常備してあるそうです。


 娘が通う小学校でも、高学年の女子トイレには生理用品が常備してあって、誰が使ってもいいんだとか。


 こういう進歩、本当に大事だなと思います。


 娘にとって、女性であることが、今後ずっとうれしいことでありますように。

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