第2話 降れば土砂降り

「It never rains but it pours」という、英語でよく耳にすることわざがあります。日本語訳は「降れば土砂降り」、悪いことは重なって起こるものだ、という意味です。


 高校の英語の授業で習った時からずーーーーっと、今の今まで、このことわざの意味を勘違いしていました。


「忙しい時って、急にマックスで忙しくなるよね!」みたいな意味だと思ってたんです。例えば、飲食店なんかでも、暇なときは暇なのに、ご飯時になるとウワーっとお客さんが来るじゃないですか。バランスよく毎時間コンスタントにお客さんが来てくれたらいいのに〜なんて思っても、そうはいかないですよね。


 予定なんかもそうです。なーんにもない週末もあれば、イベントが三つも四つも重なる週末もあります。


 そういうのを、「降れば土砂降り」と言うんだとずっと勘違いしていて、そういう意味で今まで使ってたんですよね〜。例えば「今週末はパーティーが三つもあって!」と嬉しそうに話している同僚に「降れば土砂降りだね」とドヤ顔で言ってました(恥)。あはははは。


 今回、このエッセイを書くのにあたり、ことわざの意味を念のため調べてみたら、自分の間違いに気づきました。いくつになっても新しいことは学べるのですね♪(←ポジティブ思考)


 さて、本題です。57キロハイキングのチャレンジが終わり、しばらくは執筆に専念できるな〜って思っていたら、仕事の関係で、働きながらお勉強をすることになりました。今の仕事を続けつつ、少しずつ違う分野にシフトしていく予定です。


 こういうのも「中年の危機」って言うんですかねぇ。子育てがひと段落して、仕事の環境や業界の傾向も変わり、人生の転機が来てるのかなぁという感じがします。


 お義母さんは、今の私とちょうど同い年でキャリアチェンジしたので、私が新しいことを始めるのに大賛成。「四十代はキャリアチェンジに最適な時期よ」と背中を押してくれています。


 職場に五十代でキャリアチェンジしてエンジニアになった六十代の女性がいるのですが、彼女に相談してみたら「新しいことに挑戦するのに年齢なんて関係ないわよ。あなたなんてまだ若い若い!」と勇気の出るお言葉をいただきました。


 いろんなことがどんどん変わる時代に生きているので、自分の意思にかかわらず、いくつになっても新しいことに挑戦していかないといけないんだろうなぁと思います。


 最近「続 窓ぎわのトットちゃん」を読んだのですが、黒柳徹子さんのお母様の生き様がすばらしい。お嬢さま育ちで自分でお金を稼いだことのなかった彼女が、夫を徴兵で取られ、三人の子どもを抱えて知らない土地に疎開し、家族を食べさせるために一人で商売を始めるんですよ。前向きな軽やかさとたくましさに脱帽でした。


 日本のあの時代の母親たちに比べれば、私の「中年の危機」なんてレジャーだわ、と思います。理解のある家族と職場に恵まれて本当に感謝です。


 家をリフォームしているのですが、あと数週間で終わるので、そのタイミングで犬を飼う予定です。


 できることならシェルターにいる犬を受け入れたいと思っていますが、なんせ犬を飼ったことのないビギナーで広い裏庭もないので、飼いやすい小型・中型犬じゃないといけない。そんな犬は、シェルターに入っても即日誰かにもらわれていくという、シェルター犬激選区なメルボルンです。


 このへんのメルボルンのペット事情は、未来の飼い犬と出会えたら詳しく書こうかと思います。


 犬を飼い始めたら、また忙しくなりますよね。家庭、犬、仕事、自分の勉強……と、バタバタ忙しない日々が続きそうです。楽しみなんですけどね! 執筆はどうするんだろ〜(←他人ごとのように)。


 カクヨムの活動、カクもヨムもここ最近ずっとスローペースでしたが、これからもスローペース、もしくはたまにお休みするかもしれません。忙しい時ほど執筆が捗る現象が起こるかもしれませんが。


**最後に宣伝**


「食堂『まどか』のふつうのご飯」の三作目、今日から連載を開始しました。

https://kakuyomu.jp/works/16817330657517850145/episodes/16818093073724680759


 KACが終わったので(お疲れ様です!)、今日から毎日夕方に一話ずつ公開していく予定です。全部で十三話、二万五千文字ほどになりました。


 久しぶりに「書くのが楽しいな〜」と思って書けた作品です。読んでいただけたらうれしいです♪

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