第16話 道連れを作る

 毎年、年末に向けて三キロほど肥え、年始の三ヶ月かけて元に戻すというサイクルを何年も続けてきた私ですが、今年はその「元に戻す」ことができないまま、すでに半年以上経ってしまいました。


 原因は、意外にも、三月に参加した超・長距離のウォーキングイベントだったと思うんですよね〜。


 トレーニングで毎日すごい距離を歩いていたわけですが、それで痩せるかな? と思いきや、炭水化物への食欲が爆上がりし、体重を維持したままでイベントが終了しました。


 そのおかげで、怪我ひとつなく人生最大距離を歩けたのかもしれないので、体っちゅうもんは、すごいなと思います。


 しかし、炭水化物を心ゆくまま食べていた生活から抜け出すのが非常に難しく(I ♡ 炭水化物)、ダイエットを決意しては三日で挫折というのを繰り返しております。


 ことままでは、雪だるま式に増量し続け、あっという間に雪だるま体系になってしまう……と危機感を覚えた私は、あることを決心しました。


「誰かダイエットの道連れを作ろう」


 元来、継続することが苦手で、何かを始めては辞め辞め人生だった私ですが、この歳になって振り返ってみると、細々と続いていることも多少はあります。


 続ける秘訣って色々あると思いますが、なかでも仲間を作ることが一番効果的だと思います。


 ダイエット仲間、オーストラリアだと作りづらいんですよ。なぜなら、ふくよかさん率が高いので、健康体重の人間がダイエット宣言をしようものなら、「辞めなさい!」と一蹴されるか、「イヤミか?」と気を悪くされるかのどちらかになります。


 いろいろ考えた結果、たどり着いた方法は、「体重を毎日測り、日本にいる姉にラインで知らせる」というもの。姉はずっとスリム体系なので、道連れというよりは、コーチのような存在です。


 十代の頃から、ありとあらゆるダイエット法を試してきたのですが、なかでも一番効果があるなと個人的に思うのは、「毎日体重を測ること」。それだけ。


 どんなダイエット法も、健康的・現実的・科学的であれば、続ければ効果があると思うんですよ。なにが難しいかって、続けることなんですよね。


「毎日体重を測る」というだけでも、案外続かないものです(自分調べ)。いやーだってさー、例えば飲みに行って暴飲暴食した次の日に、体重計に乗りたくないじゃないですか。


 そこで、毎日報告する相手を作ることで、続くんじゃないかな、と思ったわけです。今日でまだ二日目なんですけどね(笑)。


 まだ二日目なんですが、「明日の体重を姉にバラさなくてはならない」というプレッシャーで、暴飲暴食のストッパーになっております。道連れ効果、今のところ覿面であります。


 執筆も、カクヨムや他の小説投稿サイトで仲間がいるから続いている方、多いんじゃないでしょうか。「コンテストに参加します」とか宣言する方や、完結する前から公開に踏み切る方。何年も連載を続けている方。読んでくださる人がいるからがんばれる。モチベーション維持に、仲間って本当に大事ですよね。


 このエッセイが今まで続いてきたのも、読んでくださるみなさまのおかげです。ありがとうございます(深々〜)。書き手のみなさまのことも、応援してますね!

 

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