第7話 週4日勤務

 今週はバタバタしていて、いつもの時間に更新できませんでした💦 こんな時間に失礼します。


 先月の頭から、会社全体での週四日勤務が始まりました。前のエッセイにも書いたのですが、働く時間を八割に減らしつつ、フルタイムと同じお給料をもらい、同じ成果を出す、という試みです。


 半年間の試用期間を経て、収益や費用はもとより、社員の健康や幸福度、離職率、などなど、総合的に良い結果が出れば、そのまま週四日勤務の継続が決まります。


 すでに世界数カ国で多くの会社がトライアルをして、96%が成功・継続に至ったというデータがあるので心強いのですが、もしも結果が出せずに週五日に戻ることになったら、社内の雰囲気がひどいことになりそうだな、と思います。


 私は週四日勤務トライアルの委員会のボランティアをしていて、その一環で社員のアンケートを取ってまとめる仕事をしているんですが、アンケート結果を見るにつけても、ほぼ100%の社員が「週四日勤務最高! 絶対成功させたい」というやる気に満ちています。


 そのためには、短縮された時間の中で同じ成果を出さないとダメなんですが、「80%の時間で、同じ仕事量をこなす」のとはちょっと違います。そんなことは無理ですからね。やっぱり仕事量を減らす必要があります。


 優先順位をはっきりさせて無駄を減らし、効率を上げ、決まった仕事量の中で最大の効果をあげるにはどうしたらいいか、試用期間の前にみんなで試行錯誤しました。


 今まで通りやっててもダメなので、仕事のやり方や、仕事そのものを見つめ直して、設計し直す必要があります。まあ、つまりは「働き方改革」ってことですね。フフ。


 トライアルなんだから、とりあえずなんでも試してみよう、と肩の力を抜いて前向きに取り組んでます。


 実際に週四日で一月働いてみての感想ですが、いやもう、最高です♡ 休日が一日増えたことが一番うれしいんですが、働いている時間も、以前より集中できるようになりました。


 その理由はいろいろありますが、まず一つ目。今回のトライアルに向けて、会社全体で「無駄な会議をなくす」ことに注力し、目的と議題がはっきりしていない会議や、大人数で行う会議はほぼ全部なくなりました。


 とはいえ、メールでちまちまやるよりも、五分くらいチャチャっと話したほうが早い時もあるじゃないですか。そういうのはオッケーです。あと、チームの親睦を深めるためのミーティングもオッケー。


 なくなったのは、「この会議、意味ね〜。なんで私が呼ばれたの?」みたいな無駄なやつですね。これだけでもだいぶスッキリしました。


 それから、会議の時間が短縮されて、以前は一時間だったものは四十分に、三十分だったものは二十分になりました。これ、結局時間が過ぎちゃったり、時間に追われてギスギスしたり、うまくいかないこともあるんですが、うまくいくときは、サクサクと物事が決定して、残りの十〜二十分で諸用を済ませたりできて良いです。


 会議以外にも、いろいろと変化はあったのですが、今回はこのへんにしときます。私が所属する部署に限って言うと、以前と同じだけの成果が問題なく出せそうです。むしろ、効率が上がったことで、以前以上の成果があげられるかもしれません。


 部署によってもともとの仕事量や仕事の性質がかなり違うので、苦労している部署もあるだろうな、とは思いますが、全体的に、いい感じに変化してるような気がします。


 まだまだ一ヶ月目なので、これからどうなっていくのかドキドキです。


蛇足:週四日勤務でウハウハな私たちですが、それと同時進行で、リストラの話も持ち上がってるんですよね〜。あははは(←乾いた笑い)。日本に比べると、オーストラリアはリストラが多いなと感じます。世知辛い……。週四日勤務になったと思ったら仕事自体がなくなっちゃった、なんてことになる可能性もありつつ、まだ仕事があるうちは楽しもうかと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る