第33話 ハロウィンにちなんでちょっと怖い(?)話
今日はハロゥインですね。日本でも一部では仮装パーティーやトリックオアトリートやるらしいですね。私が去年日本に帰った時も、知り合いの方がトリックオアトリートやってらっしゃいました。
オーストラリアでハロウィンが広まったのは比較的近年の話で、夫が子どものころはトリックオアトリートなんてなかったと言っていましたが、最近は毎年どこでもやってるみたいです。
ということで、このエピソードが公開される頃、私は子どもたちと近所を歩いてお菓子ハンティングをしていると思います。
ちなみに、お菓子をあげる側の方たちは、家を派手な電飾でデコレーションし、お菓子を大量に用意して、子どもがやってきたら笑顔で配ってくださいます。
デコレーションは、かぼちゃのランタン(こちらはかぼちゃが旬でないのでスイカやパイナップルのときもあります)だけでもいいんですが、凝るところはほんっとうに凝るので、毎年ニュースに載るくらいすごいところがあります。
どのくらいすごいかというと、劇団四季の舞台装置くらい大掛かりです。家から徒歩だと少し遠いので、その家を見るためだけに、後からドライブでもしようかと思案中です。
さて、前置きが長くなりましたが、最近ちょっとだけ怖い……というか、びっくりしたことがありました。
私は小さい頃にピアノを習っていたので、絶対音感がありました。ピアノのキーで、例えば「ド」を誰かがならすと、鍵盤を見なくても「ド」の音だとわかりました。
十三年前、夫がプレゼントに電子ピアノを買ってくれました。子どもの頃にピアノを習ってましたが、成人してからほとんどピアノに触っていなくて、プレゼントにもらった電子ピアノで十年以上ぶりにピアノを弾きました。
その時に「アレ?」と思ったんです。「ド」を弾いているのに「ド♯」または「レ」に聞こえる……。音が半音から一音高く聞こえるんです。
絶対音感は、人によっては年とともに衰えるという話を聞いたことがありました。その時私は「長くピアノを弾いてなかったから、音感も衰えちゃったんだな……」と納得しました。
音が半音〜一音ほど高く聞こえる状態でピアノを弾くのは想像以上に難しく、音感を取り戻したいと思いながら練習をしましたが、やはり音はズレて聞こえたまま。一回目のの産休中はけっこう弾いていたんですが、仕事に復帰してからは弾かなくなってしまいました。
で、先週末のことです。夫が「あー!」と叫んだ声が聞こえたので行ってみたら、珍しく電子ピアノの前に座っています。夫はドラムやギターはやるんですけど、ピアノはほとんどひきません。
「どうしたの?」と聞いたら、夫が「このピアノ、チューニングが合ってない」と。
「はぁ!?」と思いました。電子ピアノのチューンイングが合ってないなんてこと、あるの!?
夫は、ユーチューブの動画を見ながら、ピアノを弾こうとしていました。そしたら、画像と同じ鍵盤を押しているのに、違う音が出てしまう。そこで、スマホのチューナーで確かめてみたら、私の電子ピアノはどの鍵盤も一様に3/4音ほど高めにズレていることがわかりました。
なぜ? なぜ? と二人でオタオタしつつ、機械に強い夫がボタンをポチッと押したら(なんのボタンだったのかいまだに私は知りません)、設定が初期化されました。
スマホのチューナーで確かめてみると、ズレが直ったことがわかりました。さらには、私の耳にも「ド」が「ド」に聞こえるように!
直った〜! っていうか、今まで十三年間、チューニングが合ってないことすら知らなかった〜!! 音感がズレてたのは、私じゃなかったんかいっ!!!
十三年にわたる壮大な勘違い(←大げさ)と一緒に、ウチの電子ピアノのチューニング問題が解決したのはよかったんですが、ふと気づいたんですよ。ウチの娘、ずーっとこれでピアノの練習してる……。子どものピュアな脳に、3/4音ズレた旋律を刷り込んでしまった (꒪д꒪II
「ご、ごめんね……」と謝る私に、娘は「気にしないで。私、ぜんぜんピアノの練習してないから。たぶん関係ない」とケロリと答えていました。確かに、ぜんぜん練習してないのは知ってたけどね。
怖いかどうかはアレですけど、こういうこともあるんだなぁと思った週末でした。
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