第25話 オーバー・ザ・サン

 前回ジェーン・スーさんのエッセイについて書いた時に、カクヨムの藤光さんがコメントで、ジェーン・スーさんと堀井美香さんのポッドキャスト番組「オーバー・ザ・サン」を紹介してくださいました。(藤光さん、ありがとうございます!)


 アラフィフの二人が司会をするこの番組、番組名が略して「オバサン」ってところがまず心憎いんですが、番組の内容も「オバサン」の私にモロにヒットしまして。ここ最近、過去の番組をさかのぼって聴きまくっています。


 司会のお二人が自虐的に「内容ゼロ」とおっしゃるくらい、ゆる〜い番組で、基本的にお二人が自由におしゃべりしつつ、リスナーさんからのメールを紹介する感じなんですが、そういう肩の力の抜けた感じが、すっごく癒されます。お二人ともユーモアのセンスが抜群なので、うっかりしていると電車の中などで吹き出してしまいます。


 以前にご紹介したジェーン・スーさんの「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」というエッセイは、けっこうシリアスな内容をユーモアたっぷりの文章で綴られていて「長い間考察されて、すごく伝えられたかったことなんだろうなぁ」という熱量を感じさせるエッセイでした(←個人の感想です)。プロのエッセイストってすごいな! と感銘を受けました。


 そういうエッセイを読むと、自分も襟を正したくなるといいますか。ジェーン・スーさんと私では全然レベルが違いますけれども、私のエッセイも、「これ、むちゃくちゃがんばって書いたな〜。すごく伝えたかったんだろうな」というのがわかるようなものも過去にはチラホラあるんですよ。


 このエッセイは、最初からずっとゆるいのですが、三年経った今ではゆるさが加速し、当日短時間でバタバタと書いて「とりゃ〜!」と公開しては、「来週はもうちょっと時間の余裕をもって書こう」と反省することを繰り返しております。始めた当初は、今よりはがんばって書いてたと思います(汗)。


 そんな低落なので、たまには「こんな駄文で読者様に申し訳ないな〜。惰性でダラダラと続けるよりも、お休みしてやる気を充電したほうがいいのかな」と思わなくもないのです。


 でも、いくらお休みしても「やる気が充電」されることはないだろうなァ……とうっすら察しがつくのと、毎週みなさまから♡やコメントをいただくのが楽しみなのとで、毎週なんとか公開にこぎつけております。


 そこへきて、「オーバー・ザ・サン」。「あ〜、なんかこういうゆるいのもいいな〜」って、心から思ったんです。番組を拝聴していると、「ジェーン・スーさんと堀井美香さんに、延々とおしゃべりしててほしい……」と思います。


 ゆるいだけじゃなく、お二人やリスナーさんからの「楽しい!」のパワーがすごいんですよ。聞いているだけで、自分も楽しくなります。


 私も「読者様に申し訳ない」なんて余計な心配をせずに、楽しんで続けてったらいいのかなと、勝手に勇気付けられました。まさかジェーン・スーさんも、こんな形でリスナーが勇気付けられているなんて、つゆほどもご存じないでしょうね。


 私はジェーン・スーさんでも堀井美香さんでもないので、お門違いなことこの上ないのですが(笑)。その昔、同じ黒のタートルネックを毎日着続けていたスティーブ・ジョブスを見て「俺もそれでいいんだ」と開眼した中年男性と同じような勘違いかもしれません。でも、いいんです。趣味で書いているので、自分が楽しかったらそれでいいんだと改めて開き直りました。


 今日は、徒然なるままに、いろいろ小ネタを書こうと思ってたんですよ。友人が本を出した話とか、自転車でネズミをひいちゃった話とか、「透視能力者・霊的ヒーラー、スワリ教授」のチラシの話とか。


 でも、もう字数がけっこういってしまったので、小ネタはまた今度にします。今後ともよろしくお願いいたします。

 

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