ゼロヨン新聞を自主制作

 車に乗り出すと同じように車好きの友達が集まるもので、この頃はカー雑誌をあれこれと眺めて、次はどんなところをいじろうかとか、友達ともそんな談義をしたりドライブに行ったりしましたね。この頃は車中心で書き物はほとんど何もしていない。


 とは言え、詩を書いたり手紙を書いたりしているうちに書くことの楽しさを知ったというのか、多少自分でも書けるという自信もつきまして、仲間内の車を題材にした新聞のようなものを作り始めました。PCどころかワープロもないので手書きです。


 それでもところどころは雑誌の切り抜きとか使ったり、撮った写真を貼ったりしてそれらしく制作。A4用紙一枚程度ですけどね。出来上がったものは会社のコピー機をこっそりと使って、友達に配布しました。けっこうこれ評判が良かったんですよ。


 そうなると作る側も気合が入ります。もっとも廃刊も早かったですけどね。その作ってる時や書いたものを読んでもらう時は喜びもありました。印刷は片面だけ。だから新聞ってよりも分かり易く言えば仲間うちに配る号外って感じでしょうか。


 これは作文というよりも記事のようなものでしたが、そのお手本となったのはいうまでもなくカー雑誌です。それらをくまなく読んでいるうちにだんだん書き方を覚えたんでしょう。小説と違って一つの話も短めですし、気になったところだけ読むことも出来るので小説を読むほどの根気は要らない。


 いずれにしても、何かを読むというのは、書くということへの能力にも役立つってことでしょうね。短い文に要点をまとめる勉強になりましたよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る