自叙伝執筆のきっかけは長いメール
これも小説を書くことへの布石の一つかもしれませんね。毎日のようにメールをやり取りしていた女性がいました。手紙同様、まったく知らない相手との何気ない文字での会話は新鮮でもあり、良いキーボードの練習にもなりました。だいたい一度に送るのは2,000文字程度だったと記憶しています。その相手の方は私以外にもメールをしていると聞いておりましたが、だんとつで私の文字が多かったとか。
どのくらいの時だったか、昔話を兼ねてメールを打っていたら妙に懐かしくなりましてね。当然、文字数も増えていく。ワープロの書式から考えるとその時のメールは一万文字を超えていたと思います。読むのは大変だったと次のメールに書いてありましたが、そりゃそうだ。一度に送るのはさすがに多すぎますよね。理解のある人である面、助かりましたが。
しかし、この昔話を書いている時、妙な楽しさと懐かしさを感じたんですよね。記憶を当時に戻しながら書いたんですが、忘れていたことなども思い出したりして。その時思ったんです。こういう話を残しておいても良いんじゃないかって。たぶんまだ間に合うとも思ったんでしょうね。
そこで中学生くらいからの出来事を振り返りながらエッセー形式でテーマを決めて書き始めました。お粗末で恥ずかしい話盛りだくさんなのでこちらでは紹介出来ませんが、タイトルは「風の悪戯」で、最初の話の題名は「風を探して」でしたね。とにかく忘れていたことも多くて驚きましたよ。小分けでのエッセースタイル。これが私の小説の基盤となっているかもしれません。
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