原稿用紙ではなく、吹き出しには書けた
作文を苦手とする私が代わりに何を書いたかと言えば漫画です。読むだけでは飽き足らず書いてみようとなったわけです。単体の絵もありましたがそのほとんどは物語で大学ノートに鉛筆でコマを描いて絵を描く。そして吹き出しには台詞も入れる。
これはたんなる台詞ですから然程文章力は必要ない。いうなれば呟きみたいなものです。もう夢中になってそれこそ手を真っ黒にしてやってましたね。いずれは漫画家になるなんて夢も持っていたでしょうか。
しかし、自己分析する力もあったのか、この程度の絵では無理だとも幼心に察したわけです。となれば漫画家のアシスタントとしてでも働こうなんてことも考えました。この変わり身の早さは山の天気のようです。
思いつくと描きたくなる。しかし、描き始めてもあとが続かない。これは小説でも言えることです。エッセーや掌編など一話読み切りならばいいですが、同時連載は自分には無理だというのは恐らくその頃の教訓でしょう。
それても一作だけ完結まで描きました。西部劇です。タイトルは忘れましたが、主人公の「ジョン」という名前は憶えています。劇画と言うかギャグタッチの漫画でしたね。思いつくまま描いていたものの、考えたら物語をどう構築していくか、その起点となったのはこの漫画を描くというところかもしれません。
今でいう長編を書き上げた時の達成感。もしかしたら当時の私はそれ以上の喜びを感じていたことでしょう。生憎それほどまで熱量を注いだ漫画が手元には残っていないんですよ。捨てないとは思うんだけど、無いってことは捨てたんだろうな~。
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