第44話その2
『アバターシノビブレイカー、ブルーレイ、登場ですよ!』
特別編のCMで流れたのも、対電忍のブルーレイBOXのCM。
しかし、このCMでは映像が第3話と第4話辺りを部分的に使われている様子。
この掛け声を担当しているのは、レインボーローズだ。
丁度、特別編でもMCをやっているのでタイムリーと言えるだろうか?
【各巻12話収録。各4話収録×3枚BOX仕様】
【各BOXにCGモデルチームによる撮りおろしピクチャーボックスが付属】
【同封ブックレットは、デジタルバージョンのダウンロードコード付属】
一部個所はほぼ同じCMなので割愛するが、期間限定生産などではないので、予約をすれば確実に入手可能と言えるシロモノだろう。
転売ヤー対策と言うわけではないと思うが、本来の購入ユーザーの手に渡る……と言う意味では、期間限定生産ではないというのは大きいだろうか。
『BOX1は11月1日発売! 予約受付中だよ』
BOX1は11月1日発売。特典も永続特典なので、予約をすれば確実に入手できるかもしれない。
値段の方もBOX1で9800円(税別)なので、お買い得と言える。
BOX3以降は封入特典が、まだ発表されていないので続報待ちだろうか?
「次にやってきたのは、こちらになります。レトロゲームショップですよ」
CM明け、次にレインボーローズと
2階にも中古の家庭用ゲーム機などを販売するお店があるという店構えなのだが、この場所……どこかで見覚えがあるかもしれない。
ゲームソフトのラインナップを踏まえると、対電忍本編とはがらりと違うのが分かる。
この辺りは、いわゆる諸般の事情もあるので割愛するが。
『草加から、まさかの北千住へワープ……な展開ですよね。特撮でもよくあること……かな』
ナレーション担当の
このレトロゲームショップのある場所は、ガーディアン北千住支部のあるとされる場所なのだ。
別の店舗も北千住にあり、そちらもガーディアン北千住支部……とされる点なのは間違いないが、ロケの許可が取れたのがこっちという事らしい。
『さすがに草加支部だと現実のコンビニと同じなのですが、色々とあるので……ここと言う気配になったのかもしれませんね』
次に流れた映像は、ガーディアン秋葉原本部、ガーディアン草加支部、ガーディアン新宿支部、ガーディアン大宮支部、ガーディアン浜松町支部の映像だ。
表向きにはカムフラージュとして店舗を持っているが、その真相はSNS炎上勢力を討伐するガーディアンなのはテレビを見ている人ならばわかるだろう。
秋葉原本部はコンテンツ流通の拠点、草加支部はコンビニ、新宿支部はゲームセンター、大宮支部は鉄道関係の資料館、浜松町支部はギャラリーとなっている。
浜松町支部は新規支部として参戦したばかりなので、別の意味でも驚いた視聴者は多い。
それに大宮支部は、鉄道関連で有名な場所が大宮にはもう一つあるので、それを踏まえて鉄道関連の資料館を隠れ蓑にしたのだろう。
ちなみに北千住支部は複数の業態を持っているらしく、その詳細は不明らしい。レトロゲームショップも、その一つなのだろうか。
『ガーディアンは表向きに様々なカムフラージュをしているとは思いますが、分からない支部もいくつかあるんですよね』
『例えば渋谷支部、渋谷区のPR施設とコンビニが併設されているような場所ですが、実際には渋谷区長も介入していた噂もありますし』
『あとは春日部支部も春日部市のPRするようなアンテナショップという事にはなっています。こちらも謎が多い要素がありますね』
『ガーディアンの規則では政治介入禁止と言うのが明言されていると元支部長経験者が……と言う噂もSNS上にあるますが、定かではありません』
『どちらにしても、ガーディアンを完全に信用は出来ないという勢力もいる以上、こうした地域振興を目的としたカムフラージュなども必要……なのでしょうね』
ツバキはサラっと何か重要なことを言ったような気もするが……気のせいとしておこう。
確かに彼のいう事にも一理ある。ガーディアンと言っても、ピンキリなのだ。
ブラックバッカラ事件でピックアップされたネットガーディアン、それ以前の独立組織などもその典型例だろう。
そうした勢力のせいでSNS炎上勢力を討伐しようと考える私人逮捕系動画投稿者などが暴走した結果として、ガーディアンの存在が再ピックアップされたといってもいい。
彼らの場合、私人逮捕系動画投稿者などとは違い、目的はSNS炎上阻止である。承認欲求なども求めるような彼らとは桁が違う。
「このソフト、探していたやつじゃないですかー」
レインボーローズが見つけた携帯機用のソフト、それがリリースされたのは10年位前だろうか。
10年前には数千円で販売されていたものが、中古でも数万円となっている。
この辺りは、いわゆる海外からの観光客向けに値段を上げているともいわれているが……。
このソフトにはダウンロード版もあったはずなので、それを踏まえるとプレイするだけであればダウンロード版をプレイすれば済む話だろう。
しかし、思い出補正でソフト版を確保したい、と言うのはある。こうした流れが……と言いたいが、本編とは関係ない話になるので、ざっくりカット。
「ここは、別の意味でも秋葉原に負けないラインナップなんですよね」
ハルカも、別の意味でここを尋ねることがあった。草加市のオケアノスもそうだが、秋葉原に対抗してレトロゲームを扱うお店は増えている。
それを踏まえると、こうしたコンテンツを大事にしていこうという動きは応援もしたくなるだろう。
一方で、転売ヤーのやっていることは……それに逆行したものであるのは間違いないが。
「時間的にも、ここがラストですね」
「どこかで見たことあるような場所ですねぇ…」
次にやってきた場所、それは何とゲーミングパソコンショップである。
明らかにどこかで見覚えが……という2人の発言は間違っていない。
ここは、あの
まさか、ここも実在する店舗だったとは……誰も予想できなかっただろう。
(そういえば、ブラックバッカラ事件の時もここをロケ地にしていたからねぇ……)
店舗を見て複雑な表情をしていたのはレインボーローズの方である。
しかし、あの時の初めての出会いは竹ノ塚駅近辺のはず……。どちらにしても気のせいなのかもしれない。
(あの事件もある意味でロケによるフィクションはあれど、事実なんて……)
ハルカの方も、やはりというか店舗を見て思う部分はある。
「やあ、いらっしゃい」
店の中から入り口の自動ドアが開き、そこから出てきたのは何とタロウ本人だった。
これには二人の方が驚いている。
「これ、ドッキリですか?」
「そういう番組じゃないですよね」
二人とも同じような反応をするのは間違いない。最初はハルカ、次にレインボーローズが驚いている。
何故、このタイミングが彼が出てきたのか?
『春日野タロウ、ある意味でもSNS炎上を阻止したともいわれているレジェンドヒーロー、それこそブラックバッカラ事件以前にも色々とありました』
『SNS炎上案件に対し、彼は単独で戦ったわけでなく……』
出ている映像には、どう考えても『存在しない光景』もあるようだが……それはどういうことなのだろう?
謎は深まっていくばかりだ。
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