概要
靴紐から、殺人まで。
「この学校にはね、幽霊がいるんだって。
私たちと同じくらいの中学生の女の子で、寂しがり屋で。
夕方、暗くなるまで残ってたら、
その子がとなりに立ってるらしいよ。
そうして、名前を囁くの……あなたの名前を」
白崎榛菜が通う中学校には、不思議な怪談があった。
放課後に校舎を彷徨う『となりに立つ少女』。
榛菜が通う学習塾で偶然出会った晶と凛太郎、
2人の少年が10年前に取り残された少女を見つけ出す。
学園青春ミステリー。
私たちと同じくらいの中学生の女の子で、寂しがり屋で。
夕方、暗くなるまで残ってたら、
その子がとなりに立ってるらしいよ。
そうして、名前を囁くの……あなたの名前を」
白崎榛菜が通う中学校には、不思議な怪談があった。
放課後に校舎を彷徨う『となりに立つ少女』。
榛菜が通う学習塾で偶然出会った晶と凛太郎、
2人の少年が10年前に取り残された少女を見つけ出す。
学園青春ミステリー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少年少女たちが十年前に学校で起こった少女の死の謎を解き明かす
主人公の少女、白崎榛菜が通う中学校にはある怪談が伝わっている。
それは放課後に学校をさまよっている少女が隣に現れて声を囁くというものだった。
靴ひもがほどけている、誰もいないはずなのに物音がするというような不審な出来事はその少女が引き起こしているのだとされている。
榛菜の身にもあるとき、自分の上靴が無くなっているという事件が起きてしまう。
たまたまそのことを耳にした同じ塾に通っている別の中学の男の子、黒川凛太郎と灰野晶は興味を覚えて、事件の解決に乗り出すのだが……。
中学生の少年少女たちが、学校で起こった事件を解決する青春ミステリです。
読みやすく、抒情的に展開が描写されているので、スムー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愚直なまでに真摯な中学生たちが十年前の事件を解き明かす
中学生というのは微妙な時期だと思います。まだ大人じゃない。でも、子供でもない。そして、この時期はひとりひとりの能力差が最も大きな時期なのではないかと思います。
大人顔負けの思考能力を身につけている子、如才ないコミュニケーション能力を持った子、大人を信じず良い子を演じきれる子、率直な感情をぶつけて大人をたじろがせる子。
塾で出会った中学生四人が、放課後に中学校の校舎を彷徨う『となりに立つ少女』の噂を知り、男子生徒ふたりがその正体を暴きます。さらに四人がおのおのの能力を発揮し、そこに隠されていた十年前のとある事件の真相にたどり着いてしまいます。
真相を知った彼らは幸せだったのでしょうか? …続きを読む